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HS-335「淑女を誘惑」 HS-343「ローマで愛して」  ミランダ・ジャレット [HQヒストリカル]

「淑女を誘惑」(恋の旅路はスキャンダラス1) ミランダ・ジャレット

公爵令嬢でお堅いメアリーと貧乏貴族の六男ジョンが主人公。
序盤の妹のダイアナには唖然としましたが、それ以外は概ね好ましい感じで話が進みました。
始めは軽いチャラ男風に出てきたジョンですが、どんどんメアリーに真剣になって行く様子は中々良いです。
お金はないけど愛だけはあるから全てを捨てて付いてきてくれと言えるヒーローは珍しい。
ジョンを信頼していて、愛のために全てを捨ててついていくヒロインも良い。
最後に財宝に手をつけなかったのも○。



「ローマで愛して」(恋の旅路はスキャンダラス2)

前作でどうにも好きになれなかったダイアナがヒロイン。
ヒーローにもあまり好感が持てなかった。私はあまりイタリア男が好きではないらしい^^;
まあ、中盤以降の物語は楽しめました。
前作もそうですが、ヒーローが往生際がとても良い話です。
本気になった自分の気持ちをちゃんと理解して、決断するのも早い。
それまではちょっと遊ぼうという気持ちが強い所も前作と同じね。
最後、家庭教師のミス・ウッドが可哀そうだった。彼女を救ってあげてほしかったわ。

淑女を誘惑―恋の旅路はスキャンダラス (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

淑女を誘惑―恋の旅路はスキャンダラス (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ミランダ ジャレット
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 新書



ローマで愛して―恋の旅路はスキャンダラス (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

ローマで愛して―恋の旅路はスキャンダラス (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ミランダ ジャレット
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 新書



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「愛の序章」「美しき標的」「狙われた花婿」(危険な恋のゆくえ) アン・ヘリス [HQヒストリカル]

「愛の序章」(危険な恋のゆくえ1)

サラという少女の失踪事件が話のスタートになるのですが、どうも物語が淡々と進んでいて、感情移入できなくて斜め読みしてしまいました。もう少し情熱的にまとまらなかったのかしら。
始めから犯人が分かっているのでミステリーという感じではないし、盛り上がりにも欠けるのです。
ラスボスでもいるのかな、っと頑張って読み進めましたが、犯人は始めからみんなが指摘している人だったし、犯人側に意外な人物がいたという展開でもないし、あまりにもドキドキ感がなさすぎます。
ではロマンスが良い?という訳でもなく、二人とも淡々としていて、面白みがない。
葛藤がなさ過ぎて、予定調和すぎて、これをロマンス小説として読むの?と思ってしまった。
これは小説というより、あらすじといった方が良いほどそっけない作品でした。
ダニエルもエリザベスもキャラは嫌いじゃないんだけどなあ。

理性的で分別がありすぎるヒロインというのは、ヒーローが放蕩者でないとこんなにも退屈なロマンスになるんだね。という見本のような作品でした。
うーん……やっぱり、アン・ヘリスとは相性が悪いんだな、私ーー;



「美しき標的」(危険な恋のゆくえ2)

引き続きサラの問題が話の起点となっています。
今回ヒーローがサラの兄チャールズということもあって、前回よりはましだったかな。
でもやっぱり色んな意味でドキドキ感がなくて、微妙です。
チャールズの葛藤は分かるし、その辺りの悶々とした所は私好みなんだけど……アラベラがダメだ><
性格は前作のエリザベスと同系統のヒロインなんだけど、称号持ち金持ち美人未亡人で、性格が優しいのか高飛車なのか良く分からない感じ。
ロマンスが空回りしております。
アラベラをめぐる陰謀の方も何だかなあ。
どうして盛り上がりに欠けるんだろう。
それなりに面白そうな序盤だっただけに、中盤から終盤にかけてのあっさりした淡泊な話の進め方がとっても残念。



「狙われた花婿」(危険な恋のゆくえ3)

えー?
と思ったのが手のひらを返したようなサラ。
待ってて欲しかったのならそういうべきだよなあ。
何となく、性格がアラベラそっくりのサラ。どうにも好きになれないキャラっぽい感じで話がスタート。
でも、前二作と異なって、犯人がずっとわからないし、ジョンを取り巻く謎がミステリアスな雰囲気で展開していくのでまあまあ面白かったです。
三部作の中では一番かな。
ロマンス部分も推理サスペンス部分と上手く絡んでいて他の作品と比べるとずっと読み応えがありました。
でも、どうして色々釈然としない気持ちが残るんだろう。
アン・ヘリスでむっちゃ面白かったっていう作品を読んだことがない気がするわ。


愛の序章 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

愛の序章 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

  • 作者: アン ヘリス
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: 新書



美しき標的 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

美しき標的 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

  • 作者: アン ヘリス
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2014/04/25
  • メディア: 新書



狙われた花婿 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

狙われた花婿 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

  • 作者: アン ヘリス
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2014/06/27
  • メディア: 新書



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「最後の騎士と男装の麗人」デボラ・シモンズ [HQヒストリカル]

昨年邦訳されてから、ずっと書き忘れてました。更新を再開してすぐに書くべきでした。シリーズラストですしね。
デボラ・シモンズ、ディ・バラ家シリーズ最終巻。
最後のディ・バラ、末っ子ニコラスの登場です。

とはいうものの、読み始めてすぐに、ニコラスが想像と違い過ぎることに気づいて、読み進めるのに戸惑ってしまいました。
作品の雰囲気が「竜の秘宝を抱く乙女」に通じる暗さだったからです。
末っ子ニコラスの今までの登場シーン等を考えると、陽気で明るい性格だったはず。
前作までで性格が変わるような何かがあったような記述がなかったので、かなりびっくりしながら読み続けました。
何かがあることは、すぐに分かるんだけども、あまりにも予想していた雰囲気ではなかったのが拍子抜けでした。
私が中世物に慣れて、概ねオーソドックスな話から、少し変わった話まで結構読んでいるためか、話そのものに対するワクワクドキドキするような感覚を覚えなかったし、主人公達に対してあまり感情移入が出来なかった。
まあ、ここ何年ものデボラ・シモンズの作風を考えれば期待してはいけないというのは分かっていたのですが……。
とりあえず無難に上手くまとめた感じになってます。完結して良かったね、って言ってあげたくなる作品です。
もちろんそれなりに楽しんで読めます。

やっぱり2話目のジェフリーの話が一番好みだで面白かったし、3話のサイモンの話は当時は物凄く衝撃を受けました。
この二つにはどの話も敵わないなあ。

最後の騎士と男装の麗人 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

最後の騎士と男装の麗人 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

  • 作者: デボラ シモンズ
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2013/11/29
  • メディア: 新書



最後の騎士と男装の麗人 (ハーレクインコミックス)

最後の騎士と男装の麗人 (ハーレクインコミックス)

  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2013/12/06
  • メディア: Kindle版



最後の騎士と男装の麗人 (ハーレクインコミックス)

最後の騎士と男装の麗人 (ハーレクインコミックス)

  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2013/12/06
  • メディア: Kindle版



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「サファイアの魔法」「銀色に光る海で」「黄金の誓い」 ミランダ・ジャレット [HQヒストリカル]

またもや、今更感の強いミランダ・ジャレットのクレアモント家のシリーズです

HS-200 「サファイアの魔法」(聖なる夜に収録) ミランダ・ジャレット

ストラッチェン公爵の弟、クレアモント家三男のレヴィール・クレアモントがヒーローです。
お相手は家庭教師のセーラ。
二人はインドで出会い恋に落ちましたが、その後の離別で、互いに裏切られたと思っています。
その後の再会の物語なのですが、ヒーローが一途で脇目も振らないのが、とっても好印象でした。
短編なのでさらりと読めてしまえるし、話に筋も何もないので気軽に手に取れますね。
長兄のブラントの存在感が強くて、彼のその後が知りたくなります。



HS-203 「銀色に光る海で」

ストラッチェン公爵の弟、クレアモント家次男のジョージ・クレアモント大佐がヒーローです。
ヒロインは家政婦で密輸団の頭領であるファン・ウィンズロウ。
主人公二人とも真面目で誠実で、とても好感のもてるキャラクターです。
ファンの裏稼業が難点ですが、それがないとストーリーがドラマチックにならないしね。
可も不可もなく、それなりに面白いけど、それ以上にはならない作品でした。
二人が正直で誠実すぎるのかも。
あまり、ハラハラドキドキがなかった気がする。
ジョージが出来すぎなんだよね。老成しているというか。
ファンも一度ジョージを信じると最後まで信じ抜くし、とても良いカップルではあるのですが、泥沼の苦悩がないので私好みではないかなあ。
ただ、ストレスなしで、感情の起伏なしにさらっと読める作品なので、重い話が辛い時にはいいかも。
前作もそうでしたが、兄の茶々の入れ方が微妙で、真意を測りかねます。弟が大切なのは分かるんですが……。
弟達と異なり、遊び人らしき兄のストラッチェン公爵のお相手も気になりますね。



HS-206 「黄金の誓い」

ストラッチェン公爵ブラント・クレアモントの登場です。
って、ヒロインが詐欺師で、さらに酷くなってるがな><
家庭教師の嫁の次は密輸団の頭領で最後が詐欺師。なんて家だ、クレアモント家ーー;
読み始めて序盤、またヒロインが犯罪者だ。っとちょっと躊躇し、そのまま読み続けて兄のロブと再会した時点で「あ、駄目だ」と本を閉じました。
その後、ブラントが誠実なもんで、更に読みたくない感が広がり、後は流し読み。
ヒロインのあざとさが受け付けない。
言いたいけど言えない気持ちも分からないでもないけど、うーん……なんだかなあ。
全部を告白した後、もちろん修羅場はあるものの、犯罪者の父を持つ元密輸団を嫁にしたジョージ(そりゃ説得力抜群だよね^^;)に諭さたブラントがあまりにも物分かりが良すぎて、それもなんだか微妙というか……。
クレアモント家の男たちはみんなこんな風に穏やかではあるんだけどね。


ジェニーの兄、ロブの短編「the last-chance lord」が向こうのハーレクインのHPで公開されています。
実はこっちを訳していて、ストラッチェン公爵に気づいて、スピンだと思った次第です。
ロブが気になった方、彼のストーリーをどうぞ。
ぼちぼち日本語に訳してメモ代わりにアップしてます。今の所一章だけ。
どうやら、後日談にあったようにブラントのアメリカでの事業を手掛けるために、向こうに渡る直前のお話のようです。

聖なる夜に (ハーレクイン文庫)

聖なる夜に (ハーレクイン文庫)

  • 作者: アン グレイシー
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2010/11
  • メディア: 文庫



銀色に光る海で (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

銀色に光る海で (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ミランダ ジャレット
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 新書



黄金の誓い (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

黄金の誓い (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ミランダ ジャレット
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: 新書



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PHS-38 「忘れえぬ初恋」 アン・ヘリス [HQヒストリカル]

PHS-38「忘れえぬ初恋」 アン・ヘリス

何と言いますか、普通に面白かった
アン・ヘリスはあまり合わないのか、いつも面白いと思えないばかりか、ページをめくるのがつらくなって、数日かけないと読み終えないことが良くありますが、今回は一気に読み終えてしまいました
ヒーローのロレンツォが思った以上に優しくてヒロインのキャスリンにメロメロなのが予想外でした
あらすじの煽りを見て、傷付いた傲慢ツンデレ系ヒーローだと勝手に思っていたので
早々にロレンツォが子供のころに行方不明になったキャスリンの婚約者ディコンだということは読者にはわかるようになってます
でも、その真実に中々辿り着かない。そのうち、ディコンの父であるマントフィチェット卿と離れ離れになり、キャスリンはロレンツォと結婚して彼を愛してしまい、ディコン探しは有耶無耶になっていくのです
だって、キリスト教VSイスラム教の戦争がはじまりますから
で、記憶喪失だったロレンツォが徐々に記憶を取り戻していき、戦争が終わった後、完全に記憶が戻った訳ではないけれど自分がディコンかもしれないとマントフィチェット卿に伝え、彼も息子であると納得して、めでたしめでたし。にならない所が蛇足チックでストレスが溜まったかな^^;
父親の余命がなくて、ロレンツォが帰ってくる前にキャスリンが無理やりイングランドに連れ戻されるってくだりいる?
私はいらなかったので斜め読みでかなり飛ばしてしまったわ><
キャスリンが父親に連れて行かれるまではとても面白く読めました


初め時代背景が分からなくて、17世紀前半?と思ってたんだけど、16世紀でしたね
この頃の時代背景を理解していると、なお一層面白く読めたのでしょうが、残念ながら、後半のレパントの海戦が出てくるまでピンと来ていませんでした
1571年がレパントの海戦なので、イングランド側はまだスペイン艦隊を破ってないし、スコットランドのメアリーとごたごたしてる時ですね
作中、総司令ドン・ホワンとの表記があって、レパントの海戦で総司令とくれば、思い出すのは「サラディナーサ」のドン・ファン
読んだのは遠い昔で、リアルタイムで「花とゆめ」で読んだわ。コミックも持ってたけど、もうないわ~。うーん、読みたくなってきた^^;

忘れえぬ初恋 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

忘れえぬ初恋 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

  • 作者: アン ヘリス
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2012/04/27
  • メディア: 単行本



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PHS-8「歌姫に薔薇の花を」PHS-40「侯爵のひたむきな愛」 ダイアン・ガストン [HQヒストリカル]

PHS-8「歌姫に薔薇の花を」

19世紀前半のイギリスが舞台で、ヒーロー、ヒロイン共に平民、それもヒーローが資産家ではなく、地主の長男でもない。更にはヒロインが貴族の落胤でも資産家の娘でもない。もちろん多額の持参金もない。名付け親が裕福な貴族という人も出てこない。という、本当に普通の平民同士の物語は初めて読んだ気がします
侯爵様と伯爵様がヒロインのローズを愛人にするために取り合っているんだけども、ローズにしてみればそんなこと知ったこっちゃない感じで、一目惚れした秘書のフリンに猛アタックです
二人の野心と恋心が一つのストーリー。それとは別に侯爵と伯爵の思惑(というか競争?)がもう一つのストーリー。これが絡むのではなく、並行して物語が進みます
主人に対する忠誠心とローズへの恋心の間で葛藤するフリンが見所なんですが、私的には葛藤度合いがもう一つかな
愛に対しての障害がお互いの野心だけなので、あまりロマンス側の緊張がなかったのも残念な所かな
色んな縛りに勝手にがんじがらめになって葛藤しまくってるヒーローが好きなもんで、全体的にちょっと薄味でした(最近読んでたのが濃すぎたのかも知れない)
もう一つの軸の方はサスペンス調ですが、こちらも薄味だったかな
まさか、伯爵が本当に二人を殺害してしまうとは予想外でしたが……
話はバランスがとれていて、とても読み易かったです
さて、二人の恋物語が進むにつれ、放置されている感が強くなっていくタナートン侯爵。基本いい人なんです。しかし、彼の性格がつかみきれないまま終わってしまった感じかなあ


PHS-40「侯爵のひたむきな愛」

「歌姫に薔薇の花を」の終了直後から物語が始まります。つまり、フリン夫妻のお祝いに駆け付けたダブリンからの帰り道、嵐に遭い沈没する船でヒロインとヒーローは出会います
マリーナを救い、そこからマリーナの逃亡に手を貸して二人で逃避行。自分は役立たずだと思い続けてる割に、何でもお出来になる侯爵様です。更には努力家?
自分の罪にタナートンが巻き込まれないように、何度も彼から離れようとするマリーナと、そんな彼女を何度も捕まえて側に置こうとする侯爵。こういう話は好きですね
特に、マリーナを疑ったり悪く思ったり一切しない侯爵が、邦題通りいじらしいです
マリーナってば、夫殺しで指名手配中だし、子供ができないと医者から言われてるし。なのに、結婚しようと思うまで葛藤がないのも、特筆すべきことかも。子供ができないって、爵位持ちのヒーローは大抵結婚を躊躇するもんねえ
前作のフリンの恋の障害なんてマリーナとの障害に比べれば可愛いもんです
そんな経緯を読んでて思ったのは、つくづくおぼっちゃま育ちなんだなあということ
ロマンス小説の貴族様、それもヒーローの性格では珍しいけど、本当に育ちが良くて頭が良くて、できる人間っていうのは、貪欲さも野心もないから総じて鷹揚になるのかもしれない
そう考えると前作の掴みどころのない性格も、ただのお坊ちゃまだったということだったのか
今回、掴みどころのない侯爵の性格に説得力を感じました
終盤、ウェクシンに捕まったマリーナ達が、タナートン達の助けを待たずにあっさりと逃げ出せてしまい、そのままラストというのはもう一つぐらい捻りが欲しかったところです。ちょっとあっさり窮地から抜け出し過ぎ^^;
しかし、この物語、悪役のウェクシンが実は妻にとってはとても忠実で良い奴だったというのが後味の悪い感じでした。子が生まれるところだったといのも……なんかねえ
まあ、エピローグも幸せいっぱいで、良かったです

ちょっと調べてみたところ、レディ・ウェクシンが次の作品のヒロインですね。醜聞の真っただ中、夫の残した債務と子供を抱えて大変になっているようです。気になります。
「Scandalizing The Ton 」
これ邦訳があるとして、早くても来年でしょうね


歌姫に薔薇の花を (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

歌姫に薔薇の花を (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

  • 作者: ダイアン ガストン
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2010/11
  • メディア: 新書



侯爵のひたむきな愛 (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

侯爵のひたむきな愛 (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

  • 作者: ダイアン ガストン
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2012/06/01
  • メディア: 単行本



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PHS-32 「貴婦人と背徳のワルツ」 PHS-36「令嬢と傲慢なプロポーズ」 キャロル・モーティマー [HQヒストリカル]

PHS-32 「貴婦人と背徳のワルツ」

セントクレア家三男坊セバスチャンがヒーローです
しかし、セントクレア家の次男、三男は底が浅いというか……
完全に女を外見で選んでます^^;
ホークだけがヒロインに興味を持った理由が異なるんですね
因みに次作のアラベラも、ダリウスも外見重視。なんてみんな底が浅いんだ
ヒロインが美しくて、ヒーローがハンサムなのはいいんだけど、もっと外見以外に惹かれる所はないんかい!
ということで、セバスチャンのヒロイン、ジュリエットは舞踏会で彼に一目惚れされ(セバスチャンはそうは思ってないけどね)、獲物にされてしまいます
今回、ヒロインのジュリエットは好感が持てました。ストレスが溜まるような頑固さもなかったです
完全にジュリエットを情事の相手としか見てなくて、前半のセバスチャンのいい加減さというか、調子の良さには唖然としますけど……
セバスチャンがわがまま小僧な気がしますが、ロマンスに関してはあまりストレスを感じることなく読めました
ヒロインが30歳の未亡人。セバスチャンが27歳なので、わがまま甘ったれのヒーローは仕方ないのかなっと言う気もします
しかし、またもやストーリー展開の方が不満ですねえ
犯人が分かる件がまたもや会話でのネタばらしだけで、話の本筋だったはずなのに扱いが軽すぎる
この傾向が次作にも受け継がれてるのかなあーー;
ダリウスはかなりメインで出ていて、期待が高まります。こういう時は期待外れの場合が多いので、期待もほどほどにするべきかな


PHS-36「令嬢と傲慢なプロポーズ」

「薔薇のレディと醜聞」から続いてきましたね。更には「貴婦人と背徳のワルツ」の内容も絡んできて、セントクレア家4兄弟の話というより、カーライン公爵ダリウス・ウィンターの話ですね
前2作もこれのために書かれた?ってぐらいです。予習していないと話の展開についていけないかもしれません。ヒロインのアラベラ目線では全て謎だし、ダリウスはあえて説明しないし、本作だけでは会話が意味不明になるんじゃないかなあと……
そのヒーロー、ダリウスですが、前作から解るように諜報員です。だけどそれを他人に言うことができないというジレンマがあります
ほぼ全編に渡ってこの秘密がキーになるんですが、とっても苛々します
仕事の内容を言う訳にはいかないだろうけど、職業を打ち明けるぐらいは奥さんへの礼儀だと思うんだけどな
更に、アラベラの底が浅く、予想通りストレスが溜まる系のヒロインで、二人のやり取りがすっごいつかれました
で、それだけ慎重に守っていた秘密を終盤にあっさりばらすくだりが駆け足過ぎるし、全部二人だけの憶測の会話で進んでいくので全く面白みがない
前3作もそうなんですが、この作者、ストーリーを収束させるのが苦手なのかな?
ストーリーの芯がしっかりしていれば、ストレスが溜まっても「読後は面白かった!」と言えるのですが、この作品はどうも声高に面白いと言えない
さすがに3作分しっかりメインで登場しているだけあって、ダリウスのキャラは立ってます。苛々はしますが葛藤もそれなりに納得いく部分もあります
しかし、ヒロインのキャラが破たんしてる気がします
二人の会話のすれ違いは解らないでもないですが、アラベラがやり過ぎで、訳が分からないキャラクターになってます。ダリウスはアラベラが鋭くて頭が良いと思ってますが、全くそうは思えませんでした
それに、アラベラが次々に味方を作っていく、周囲の評判が良いというシーン(ダリウスの中での独白ですが)に真実味がなさすぎる
ダリウスがそう感じた原因となる出来事もないし、文章が死んでる気がしました
もっと話を練って、きちんと描いてほしかったと思います
昔ダリウスがアラベラに求婚してることも全然ロマンスに生きてなかったしなあ
「薔薇のレディ~」でも伏線っぽくなってたのに、実は二人とも全く接点はなかったってのもねえ……何かあって欲しかった
物語のまとめを会話で簡単に進めてしまうという癖があっても、ロマンス部分は「鷹の公爵とシンデレラ」ぐらいの水準の話を書いてほしかったです


マイ・バレンタイン2012 ~愛の贈り物
「身も心も」

セントクレア兄弟の両親、第九代スタワーブリッジ公爵、公爵夫人のロマンスです
短編なのであっという間に終わってしまい、これだけ?って落胆してしまいそうになりますが、この後の二人のことを考えるとこの長さがちょうどいいかもしれない
ヒロインのアンジェリーナが間違って高級娼婦になるように育てられ、アレクサンダーが彼女の突拍子もない行動に振り回されるという話です
その部分以外語ることもないのですが、まあ、勢いで読んじゃって!って話でした


マイ・バレンタイン2011 ~愛の贈り物
「伯爵の求愛」

ヒーローの第七代スタンフォード伯、ダニエル・ウィクリフがホーク・セントクレアの友人です
ですが、本人が物語に登場しません。親しい友人としてダニエルの回想に時々出てくる程度でした
短編の宿命で、物足りなさはありますが、ロマンスとしてはまあまあ面白かったです
ダニエルが突然愛に目覚めるのは唐突感がありますが、短編だから仕方がないと許せてしまえる範囲です
アリスの性格が素直で健気で好感が持てるので、すっきりと読み終えることができるのもいいですね
しかし、逆にいえば敢えて読むほどでもないという気もします
セントクレア家関係の物語のコンプリートを目指すならどうぞ。本人たちは出てませんが


貴婦人と背徳のワルツ (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

貴婦人と背徳のワルツ (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

  • 作者: キャロル モーティマー
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2012/02/03
  • メディア: 単行本



令嬢と傲慢なプロポーズ (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

令嬢と傲慢なプロポーズ (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

  • 作者: キャロル モーティマー
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2012/03/30
  • メディア: 単行本



マイ・バレンタイン2012―愛の贈りもの

マイ・バレンタイン2012―愛の贈りもの

  • 作者: デイ ラクレア
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2012/01/13
  • メディア: 新書



マイ・バレンタイン〈2011〉愛の贈りもの

マイ・バレンタイン〈2011〉愛の贈りもの

  • 作者: シャロン サラ
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/01
  • メディア: 新書



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PHS-22「鷹の公爵とシンデレラ」 PHS-26「薔薇のレディと醜聞」 キャロル・モーティマー [HQヒストリカル]

キャロル・モーティマーのヒストリカル、セントクレア家シリーズの感想を書き忘れてますね
私が把握している範囲ではセントクレア家4人が主人公の4作と彼らの両親の短編ロマンス1作。後、スタワーブリッジ公爵の名前がちらりと出てる短編1作があります
このシリーズって、リージェンシーとコンテンポラリーがありますが、私は基本、ヒストリカルオンリーなので、現代のセントクレア家のシリーズは読んでいません
恐らく、この先も読まないだろうなあ


PHS-22「鷹の公爵とシンデレラ」

後の3作品とは色んな意味で一線を画してます
そして、リージェンシーロマンスとしては王道です
虐げられたヒロインのジェーン。傲慢だけどジェーンにメロメロのヒーロー、スタワーブリッジ公爵ホーク
事件が起こる訳ではなく、ジェーンを愛していることを認めないホークとホークをどう考えればいいのか分からないジェーンとの不毛なやり取り(^^;)が続いてるだけな気がします
序盤から中盤にかけてはヒーロー、ヒロインの心情も、二人の背景もとても丁寧に描かれていて、ワクワクドキドキさせる展開でした
二人のロマンスに関しては文句なしに面白いんです
非の打ちどころのない公爵であるホークがジェーンと彼女への恋心に振り回される姿は正に可愛いです
傲慢なヒーローが壊れる話は私の大好物*^^*
なんだけど、ホークの妹のアラベラの晩餐会次の日からストーリー展開が怪しくなってきます
この時点で残りページ数が思った以上に少ない
何一つ解決の糸口も見えない状態で残り50Pほど
これでまとまるのか?と思っていたら、見事に駆け足過ぎで、物事が全部会話で解決してしまいました
その所為で物語自体に迫力と説得力がなく、軽いものになってしまってるのが残念かな
物語の核であるジェーンの実父探しに関しても読者はあっさり分かってしまえますし、終盤の実父の告白は何だか滑稽な気もします
いくつも問題が残ったまま残りページ数がなくなってきた頃、意地悪伯母さんの名前が会話に出てきて、実父が不思議に思い、互いに質問に答えていたらお互い親子だと解った。そしてその実父の告白がすべてを解決してしまうという、まさかのご都合主義です^^;
途中の伏線の張り方、ミスリードへの誘い方が下手だったと言えばそれまでなんですけど……
さらっと読めてしまえるし、ロマンス部分の導入から終盤にかけてまでが面白かっただけに、惜しい!という気持ちが強かったです



PHS-26「薔薇のレディと醜聞」

一作目の出来が良いと次は辛いですね
ヒーローはセントクレア家の次男ルシアンです
一読後の感想は、もういらない。かな
まず、ルシアンが好きになれない
序盤なんて最低だしなあ
婚約に至る話にグレースの非が一つもなく、ルシアンの場合は自業自得。グレースはとんだトバッチリなんです
だから、頑なな彼女も理解できたんですが、中盤辺りからどうにも彼女の言動に違和感が……
結局グレースも好きになれず、彼女にストレスが溜まりまくる
どちらかというと、まだルシアンの方がましだったかな。グレースはとにかくヒステリー持ちの私の嫌いなタイプだし、全く魅力的だと思えなかった
ダリウスに関しては対アラベラのヒーローだろうな、と思ったので、ちょっと期待しました
なので、ダリウスへのミスリードも全く引っかからなかったので、その辺りのストーリー展開も面白くない
こっちはダリウスは悪くないと思ってるからグレースの推理や陰口に苛々が募るし、ダリウスとルシアンのやり取りがいちいち隠されているのもストレス溜まるし……で、前作のように会話で一気に問題解決だしねえ
ロマンスは駄目駄目だし、ストーリーは前作の轍を踏んでるし、良い所が何もないーー;
キャロル・モーティマー手を抜きすぎじゃない?っと思っちゃいました(ページ調整のため必要なシーンが削られてるってのじゃなければなんですが)
ただ、この話、ダリウスがヒーローの「令嬢と傲慢なプロポーズ」まで引きずっているので、次作以降も楽しむためには読んでおいたほうが良いって感じの作品です


鷹の公爵とシンデレラ (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

鷹の公爵とシンデレラ (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

  • 作者: キャロル モーティマー
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/09/02
  • メディア: 単行本



薔薇のレディと醜聞 (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

薔薇のレディと醜聞 (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

  • 作者: キャロル モーティマー
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/10/28
  • メディア: 単行本



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PHS-30 「幕開けは子爵のキスで」 MIRA文庫「籠の中の貴婦人」 マーガレット・ムーア [HQヒストリカル]

本当に久しぶりの更新です
幼稚園の卒園で忙しくて、ブログを開く気力もなかったです
ホント、役員なんてなるもんじゃないなあと思いつつ、終わってしまえば良い思い出ですね
そして、当然ながら、サボっている間にも邦訳が刊行されています
待望のマーガレット・ムーアのKissシリーズ!(勝手にシリーズ名つけちゃってますけど)
延び延びにはなってましたが、ちゃんと読了しました^^


PHS-30 「幕開けは子爵のキスで」

Kissシリーズの4作目。前作「あのキスの記憶」で結構出番の多かった蜘蛛大好きバギーこと、ジャスティニアン・ブロムウェルがヒーローです。
彼のお相手はどんなヒロインだろう……と想像力豊かに思い描いていましたが、見事に裏切られ、普通の女性でした^^;
前作が好きだったので、期待が膨らみ過ぎていたのかなあ?何だか読むのに苦労した感がありました
うーん…感想も苦労してます><
ジャスティニアンが真面目で親切で、変に融通がきかなくて……かといって衝動的でない訳ではないし、そういった欲求もちゃんとあるんですが、ヒーローとしてはお坊ちゃんすぎる上に大人しくて優しすぎるのかなあ
そういう性格なので、ヒロインの身の上話の時もかなり冷静で、ちょっと肩透かしを食らいました。ヒロインが正体を偽っていて、それをバラした時に怒らなかったヒーローは珍しいですよね。いつもなら、事情を察してやれよヒーローーー;って思うんですが、え?怒らないの?って思ったのは初めてでした
まあ、その辺の性格設定は前作までとブレがなくて、安心できる部分ではありました。
でも、話を読み始めるまでに前作でジャスティニアン像が出来ちゃってるもんだから、蜘蛛以外のことで衝動的になる彼にちょっと驚いたりもしました
ヒロインのネルも普通の女性ですが、理性的で現実的なのでそれなりに好感が持てます。罪悪感から身元を偽っていることを自分から打ち明けるのにも好感が持てました
二人とも苦手なタイプのキャラじゃないのに、何だか微妙だった理由が未だに解らず、不思議な作品でした。やっぱりネルが原因かなあ?
こりゃ、5作目のチャーリーに期待か。と思いながら読み進めていた終盤。大団円で彼が登場し、本物のレディ・エレノアと出会ったシーンは正に期待を裏切らないロマンスの始まりにドキドキです
膨らむ期待と共に読み進め、その数ページ後、今作が最終話で、チャーリーの話はなさそうだと気付く><
5年後のエピローグで二人が既にくっついておりました;;
とっても残念です

で、全話読んで、やっぱり私は3作目が一番好きだな~と思った次第です
チャ~リ~カムバック!!!
一番私好みのヒーローになりそうなキャラだったのに~TT
向こうのサイト調べてもチャーリーの話は発刊されていないようなので、結局何をどう頑張っても全4作なんだけど

スピン:
「恋物語の悪役をあなたに」(RHブックス・プラス)
「薔薇のキスであなたを」(RHブックス・プラス)
「あのキスの記憶」(ハーレクイン・ヒストリカル)


MIRA文庫「籠の中の貴婦人」

久しぶりに中世物を読んだ気がします
ジョン王の時代だし、舞台が彼の宮廷で終始してしまうので、ずっと閉塞感がありました
その重苦しさも中世の醍醐味です
リージェンシーばっかりだと、たまに中世物を読みたくなるんですよね
最近、リージェンシーロマンスに食傷気味だったので、中世物で思わずにやりとしてしまいました
ストーリーは可もなく不可もなく。キャラクターも可もなく不可もなく
マーガレット・ムーアっぽい変わった設定はありませんでした
良く言えば、先が読めるし安心して読み進めることができる作品ですが、悪く言えば使い古された設定とストーリーです
絶対に誰とも結婚しないと姉妹で誓い、その誓いに拘って意固地になるヒロインは私は好きになれなかったかな
誓いって言うけど、話の中での雰囲気では姉妹との子供の約束って感じなんですよね。騎士の誓いとは重さが違い過ぎると思うんだけどな
オリヴァーは詰めの甘い所以外は問題なく、素敵なヒーローです。その詰めの甘さが問題といえば問題ですが
そして、この時代の作品の例にもれず、ジョン王には毎度腹が立ちます^^;
ジョン王が良い人に書かれている作品を読んだことがないわ

さてさて、この作品、最低でも4人のスピンがありそうな展開でした
アデレイドの二人の妹、ジリアンとリゼット。アルマンの二人の弟、ベイアードとオリヴァー(彼はここに書いちゃうとかなりのネタばれ?)
次作はベイアードとジリアンのカップルのようです。邦訳期待してます

幕開けは子爵のキスで (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

幕開けは子爵のキスで (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

  • 作者: マーガレット ムーア
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/12/27
  • メディア: 単行本



籠の中の貴婦人 (MIRA文庫)

籠の中の貴婦人 (MIRA文庫)

  • 作者: マーガレット ムーア
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2012/03/15
  • メディア: 文庫



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PHS-5 「初恋の帰る場所」 PHS-24 「子爵と恋の迷宮へ」 アン・アシュリー [HQヒストリカル]

PHS-5 「初恋の帰る場所」
互いの思い込みがもどかしいロマンスでした
べスがアン・アシュリーらしいヒロインです
アン・アシュリーのヒロインは思い込み方や恋愛についての考え方等、色々な部分で女々した所が顔を出すんですよね
今回はその女らしさが微妙に気になったかな
色んな意味で中途半端な印象を受けたんですよね
男勝りかと思えばそうでもないし、理論的な思考の持ち主かと思えばそうでもないし、女性っぽい嫉妬をする割に変に男性に対して物分かりが良かったり……年齢のせい?
何だろう、突き抜けないんですよね
ストーリーはアン・アシュリーの良くある話って感じで、傑作とは言えないけど、安定して読める感じです
ヒーローのフィリップも傲慢でないし、良い人だし、悪くないんだけど……なんでしょうね、この物足りなさは
訳者の問題なんだろうか?
そんな中で、ブラックウッド子爵に期待!って感じでした
彼の謎が残ったままなので、次作スピンのヒーローだと予想できます
今作は、フィリップがブラックウッド子爵に食われ過ぎてたのかなあ?


PHS-24 「子爵と恋の迷宮へ」
登場人物が多くて、誰が誰だか^^;
実は、フィリップが出てくるまでスピンだということに気づかず、「あれ?」と思って本棚をひっくり返して前作を読みなおした次第です
前作読んだの10か月前ぐらいだしねえ。ほとんどストーリー忘れてました
登場時、ヒロインのイザベルが非常に私好みのしっかり者さんだったのですが、セバスチャンが登場した辺りからどんどん前作ヒロインのべス化して行ったのがとっても残念
アン・アシュリー作品のヒロインは男で変わる女性がほとんどなんですけど、私の嫌いな変化だったんですよね
オシャレに全く興味がなかったヒロインなので、好きな人ができてちょっとは綺麗に見られたいと思うのはいいんです
それが不特定多数に綺麗に見られたい、ドレスで着飾るのが気持ちいい、パーティが大好き……になると、ちょっとなあ^^;
悪いという訳ではなく、あまりにも女性化しすぎてて、好きになれなかったよ
その変わっていく様子も急激だし、違和感があったのは私だけ?
途中からヒロインのキャラが前作と完全に被っていました
一方ヒーローのセバスチャンも、私の苦手なアン・アシュリー、ヒーローでした
いわゆる「僕は何でもお見通し」って感じのロマンスの進め方するんです
本人は衝動的にとは言うけど、変に冷静で突き放しているイメージを持ってしまうんです
まあ、アン・アシュリーの作品では結構毎度のことなんですけどね
彼女の作品が大好きな人にはツボな作品なのではないだろうか、とは感じました

さて、今作も腑に落ちない印象を所々受けました。これって、訳の問題なのかなあ

初恋の帰る場所 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

初恋の帰る場所 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

  • 作者: アン アシュリー
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2010/09
  • メディア: 新書



子爵と恋の迷宮へ (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

子爵と恋の迷宮へ (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

  • 作者: アン アシュリー
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/10/01
  • メディア: 単行本



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