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HQB-102「独立軍の花嫁」 HS-50「麗しき密航者」 パトリシア・ポッター [HQヒストリカル]

HQB-102 「独立軍の花嫁」

「名前も性別も偽った。真実の愛のために」

文庫版の帯の文章そのままの作品です
ヒロイン・サマンサの父に家族を奪われたヒーロー・コナー
サマンサは父から逃げるために少年に変装している時に死にかけているコナーを見つけ看病し、次第に愛が芽生えて行きます
でも復讐に燃えるコナーに自分の身元を知られる訳にはいかず、少年のまま彼の傍に留まります
お嬢さん育ちのサマンサがコナーのために少年として独立軍の中で奮闘し認められていく前半、女だとコナーにばれて愛し合い結ばれる中盤、愛し合っているのに正体を明かせないゆえに横たわる溝がもどかしい後半
独立戦争を舞台にドラマティックで息が着けない展開の連続です
それ以上にロマンスが切ないのです
正体を話せずにコナーから離れようとはしますが
アナベルやマリオンに正体を知られているにもかかわらずコナーに話せず、結婚してもやっぱり話せず……早く話しなさーいとは思いましたが、話せないのも納得できました
こういう展開の場合、ほぼ第三者から正体を知らされるものなので、マリオンからコナーに知らされるだろうなとは思いましたが、最後の最後でしたね
その後の展開には涙ぐんでしまいました
サマンサは絶対にコナーを責めません。自分は謝り続けますが、コナーがサマンサに謝る理由など思いつきもしないのです
すべてを受け入れ、ただ愛だけを返します
もちろん最後はハッピーエンドで、スミス牧師同様幸せな気分になれます


HS-50 「麗しき密航者」

両親のロマンスができが良すぎました
期待して読むとかなり残念な感じに^^;
今作は米英戦争が背景です
ヒロインのサマーラ(コナーとサマンサの娘)はアメリカのためにヒーローのリースはイギリスのために
二人の立場の違いゆえに見事にすれ違い続けます
どちらかというとリースはサマーラにメロメロだけど、サマーラはリースほどではないという印象
最後はリースとアメリカを秤にかけてアメリカを優先させてしまうので
作者がアメリカ人なのでそこは仕方のない所だとは思いますが……
母親のサマンサがコナーのために親も含めてすべてを捨てたことを考えると、サマーラはヒロインとしては微妙だったかな
性格も思慮が浅くて衝動的だし、好きなタイプではないので結構ストレス感じながら読んでたかも。でも、この軽い性格も18歳という年齢では仕方がないのかな
リースの方は特に難もなく、私好みのキャラクターでした
でも、中でも一番気になったのはブレンダンです
彼のスピンはないのだろうか?
パトリシア・ポッターは殆ど邦訳されていないようなので、残念です


独立軍の花嫁 (ハーレクイン文庫)

独立軍の花嫁 (ハーレクイン文庫)

  • 作者: ハ゜トリシア ホ゜ッター
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2007/09/01
  • メディア: 文庫



麗しき密航者 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

麗しき密航者 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: パトリシア ポッター
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 新書



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コメント 1

伝わる履歴書

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by 伝わる履歴書 (2014-07-05 09:52) 

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