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PHS-32 「貴婦人と背徳のワルツ」 PHS-36「令嬢と傲慢なプロポーズ」 キャロル・モーティマー [HQヒストリカル]

PHS-32 「貴婦人と背徳のワルツ」

セントクレア家三男坊セバスチャンがヒーローです
しかし、セントクレア家の次男、三男は底が浅いというか……
完全に女を外見で選んでます^^;
ホークだけがヒロインに興味を持った理由が異なるんですね
因みに次作のアラベラも、ダリウスも外見重視。なんてみんな底が浅いんだ
ヒロインが美しくて、ヒーローがハンサムなのはいいんだけど、もっと外見以外に惹かれる所はないんかい!
ということで、セバスチャンのヒロイン、ジュリエットは舞踏会で彼に一目惚れされ(セバスチャンはそうは思ってないけどね)、獲物にされてしまいます
今回、ヒロインのジュリエットは好感が持てました。ストレスが溜まるような頑固さもなかったです
完全にジュリエットを情事の相手としか見てなくて、前半のセバスチャンのいい加減さというか、調子の良さには唖然としますけど……
セバスチャンがわがまま小僧な気がしますが、ロマンスに関してはあまりストレスを感じることなく読めました
ヒロインが30歳の未亡人。セバスチャンが27歳なので、わがまま甘ったれのヒーローは仕方ないのかなっと言う気もします
しかし、またもやストーリー展開の方が不満ですねえ
犯人が分かる件がまたもや会話でのネタばらしだけで、話の本筋だったはずなのに扱いが軽すぎる
この傾向が次作にも受け継がれてるのかなあーー;
ダリウスはかなりメインで出ていて、期待が高まります。こういう時は期待外れの場合が多いので、期待もほどほどにするべきかな


PHS-36「令嬢と傲慢なプロポーズ」

「薔薇のレディと醜聞」から続いてきましたね。更には「貴婦人と背徳のワルツ」の内容も絡んできて、セントクレア家4兄弟の話というより、カーライン公爵ダリウス・ウィンターの話ですね
前2作もこれのために書かれた?ってぐらいです。予習していないと話の展開についていけないかもしれません。ヒロインのアラベラ目線では全て謎だし、ダリウスはあえて説明しないし、本作だけでは会話が意味不明になるんじゃないかなあと……
そのヒーロー、ダリウスですが、前作から解るように諜報員です。だけどそれを他人に言うことができないというジレンマがあります
ほぼ全編に渡ってこの秘密がキーになるんですが、とっても苛々します
仕事の内容を言う訳にはいかないだろうけど、職業を打ち明けるぐらいは奥さんへの礼儀だと思うんだけどな
更に、アラベラの底が浅く、予想通りストレスが溜まる系のヒロインで、二人のやり取りがすっごいつかれました
で、それだけ慎重に守っていた秘密を終盤にあっさりばらすくだりが駆け足過ぎるし、全部二人だけの憶測の会話で進んでいくので全く面白みがない
前3作もそうなんですが、この作者、ストーリーを収束させるのが苦手なのかな?
ストーリーの芯がしっかりしていれば、ストレスが溜まっても「読後は面白かった!」と言えるのですが、この作品はどうも声高に面白いと言えない
さすがに3作分しっかりメインで登場しているだけあって、ダリウスのキャラは立ってます。苛々はしますが葛藤もそれなりに納得いく部分もあります
しかし、ヒロインのキャラが破たんしてる気がします
二人の会話のすれ違いは解らないでもないですが、アラベラがやり過ぎで、訳が分からないキャラクターになってます。ダリウスはアラベラが鋭くて頭が良いと思ってますが、全くそうは思えませんでした
それに、アラベラが次々に味方を作っていく、周囲の評判が良いというシーン(ダリウスの中での独白ですが)に真実味がなさすぎる
ダリウスがそう感じた原因となる出来事もないし、文章が死んでる気がしました
もっと話を練って、きちんと描いてほしかったと思います
昔ダリウスがアラベラに求婚してることも全然ロマンスに生きてなかったしなあ
「薔薇のレディ~」でも伏線っぽくなってたのに、実は二人とも全く接点はなかったってのもねえ……何かあって欲しかった
物語のまとめを会話で簡単に進めてしまうという癖があっても、ロマンス部分は「鷹の公爵とシンデレラ」ぐらいの水準の話を書いてほしかったです


マイ・バレンタイン2012 ~愛の贈り物
「身も心も」

セントクレア兄弟の両親、第九代スタワーブリッジ公爵、公爵夫人のロマンスです
短編なのであっという間に終わってしまい、これだけ?って落胆してしまいそうになりますが、この後の二人のことを考えるとこの長さがちょうどいいかもしれない
ヒロインのアンジェリーナが間違って高級娼婦になるように育てられ、アレクサンダーが彼女の突拍子もない行動に振り回されるという話です
その部分以外語ることもないのですが、まあ、勢いで読んじゃって!って話でした


マイ・バレンタイン2011 ~愛の贈り物
「伯爵の求愛」

ヒーローの第七代スタンフォード伯、ダニエル・ウィクリフがホーク・セントクレアの友人です
ですが、本人が物語に登場しません。親しい友人としてダニエルの回想に時々出てくる程度でした
短編の宿命で、物足りなさはありますが、ロマンスとしてはまあまあ面白かったです
ダニエルが突然愛に目覚めるのは唐突感がありますが、短編だから仕方がないと許せてしまえる範囲です
アリスの性格が素直で健気で好感が持てるので、すっきりと読み終えることができるのもいいですね
しかし、逆にいえば敢えて読むほどでもないという気もします
セントクレア家関係の物語のコンプリートを目指すならどうぞ。本人たちは出てませんが


貴婦人と背徳のワルツ (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

貴婦人と背徳のワルツ (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

  • 作者: キャロル モーティマー
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2012/02/03
  • メディア: 単行本



令嬢と傲慢なプロポーズ (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

令嬢と傲慢なプロポーズ (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

  • 作者: キャロル モーティマー
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2012/03/30
  • メディア: 単行本



マイ・バレンタイン2012―愛の贈りもの

マイ・バレンタイン2012―愛の贈りもの

  • 作者: デイ ラクレア
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2012/01/13
  • メディア: 新書



マイ・バレンタイン〈2011〉愛の贈りもの

マイ・バレンタイン〈2011〉愛の贈りもの

  • 作者: シャロン サラ
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/01
  • メディア: 新書



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