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「愛の序章」「美しき標的」「狙われた花婿」(危険な恋のゆくえ) アン・ヘリス [HQヒストリカル]

「愛の序章」(危険な恋のゆくえ1)

サラという少女の失踪事件が話のスタートになるのですが、どうも物語が淡々と進んでいて、感情移入できなくて斜め読みしてしまいました。もう少し情熱的にまとまらなかったのかしら。
始めから犯人が分かっているのでミステリーという感じではないし、盛り上がりにも欠けるのです。
ラスボスでもいるのかな、っと頑張って読み進めましたが、犯人は始めからみんなが指摘している人だったし、犯人側に意外な人物がいたという展開でもないし、あまりにもドキドキ感がなさすぎます。
ではロマンスが良い?という訳でもなく、二人とも淡々としていて、面白みがない。
葛藤がなさ過ぎて、予定調和すぎて、これをロマンス小説として読むの?と思ってしまった。
これは小説というより、あらすじといった方が良いほどそっけない作品でした。
ダニエルもエリザベスもキャラは嫌いじゃないんだけどなあ。

理性的で分別がありすぎるヒロインというのは、ヒーローが放蕩者でないとこんなにも退屈なロマンスになるんだね。という見本のような作品でした。
うーん……やっぱり、アン・ヘリスとは相性が悪いんだな、私ーー;



「美しき標的」(危険な恋のゆくえ2)

引き続きサラの問題が話の起点となっています。
今回ヒーローがサラの兄チャールズということもあって、前回よりはましだったかな。
でもやっぱり色んな意味でドキドキ感がなくて、微妙です。
チャールズの葛藤は分かるし、その辺りの悶々とした所は私好みなんだけど……アラベラがダメだ><
性格は前作のエリザベスと同系統のヒロインなんだけど、称号持ち金持ち美人未亡人で、性格が優しいのか高飛車なのか良く分からない感じ。
ロマンスが空回りしております。
アラベラをめぐる陰謀の方も何だかなあ。
どうして盛り上がりに欠けるんだろう。
それなりに面白そうな序盤だっただけに、中盤から終盤にかけてのあっさりした淡泊な話の進め方がとっても残念。



「狙われた花婿」(危険な恋のゆくえ3)

えー?
と思ったのが手のひらを返したようなサラ。
待ってて欲しかったのならそういうべきだよなあ。
何となく、性格がアラベラそっくりのサラ。どうにも好きになれないキャラっぽい感じで話がスタート。
でも、前二作と異なって、犯人がずっとわからないし、ジョンを取り巻く謎がミステリアスな雰囲気で展開していくのでまあまあ面白かったです。
三部作の中では一番かな。
ロマンス部分も推理サスペンス部分と上手く絡んでいて他の作品と比べるとずっと読み応えがありました。
でも、どうして色々釈然としない気持ちが残るんだろう。
アン・ヘリスでむっちゃ面白かったっていう作品を読んだことがない気がするわ。


愛の序章 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

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  • 作者: アン ヘリス
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: 新書



美しき標的 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

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  • 作者: アン ヘリス
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2014/04/25
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狙われた花婿 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

狙われた花婿 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

  • 作者: アン ヘリス
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2014/06/27
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