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PHS-22「鷹の公爵とシンデレラ」 PHS-26「薔薇のレディと醜聞」 キャロル・モーティマー [HQヒストリカル]

キャロル・モーティマーのヒストリカル、セントクレア家シリーズの感想を書き忘れてますね
私が把握している範囲ではセントクレア家4人が主人公の4作と彼らの両親の短編ロマンス1作。後、スタワーブリッジ公爵の名前がちらりと出てる短編1作があります
このシリーズって、リージェンシーとコンテンポラリーがありますが、私は基本、ヒストリカルオンリーなので、現代のセントクレア家のシリーズは読んでいません
恐らく、この先も読まないだろうなあ


PHS-22「鷹の公爵とシンデレラ」

後の3作品とは色んな意味で一線を画してます
そして、リージェンシーロマンスとしては王道です
虐げられたヒロインのジェーン。傲慢だけどジェーンにメロメロのヒーロー、スタワーブリッジ公爵ホーク
事件が起こる訳ではなく、ジェーンを愛していることを認めないホークとホークをどう考えればいいのか分からないジェーンとの不毛なやり取り(^^;)が続いてるだけな気がします
序盤から中盤にかけてはヒーロー、ヒロインの心情も、二人の背景もとても丁寧に描かれていて、ワクワクドキドキさせる展開でした
二人のロマンスに関しては文句なしに面白いんです
非の打ちどころのない公爵であるホークがジェーンと彼女への恋心に振り回される姿は正に可愛いです
傲慢なヒーローが壊れる話は私の大好物*^^*
なんだけど、ホークの妹のアラベラの晩餐会次の日からストーリー展開が怪しくなってきます
この時点で残りページ数が思った以上に少ない
何一つ解決の糸口も見えない状態で残り50Pほど
これでまとまるのか?と思っていたら、見事に駆け足過ぎで、物事が全部会話で解決してしまいました
その所為で物語自体に迫力と説得力がなく、軽いものになってしまってるのが残念かな
物語の核であるジェーンの実父探しに関しても読者はあっさり分かってしまえますし、終盤の実父の告白は何だか滑稽な気もします
いくつも問題が残ったまま残りページ数がなくなってきた頃、意地悪伯母さんの名前が会話に出てきて、実父が不思議に思い、互いに質問に答えていたらお互い親子だと解った。そしてその実父の告白がすべてを解決してしまうという、まさかのご都合主義です^^;
途中の伏線の張り方、ミスリードへの誘い方が下手だったと言えばそれまでなんですけど……
さらっと読めてしまえるし、ロマンス部分の導入から終盤にかけてまでが面白かっただけに、惜しい!という気持ちが強かったです



PHS-26「薔薇のレディと醜聞」

一作目の出来が良いと次は辛いですね
ヒーローはセントクレア家の次男ルシアンです
一読後の感想は、もういらない。かな
まず、ルシアンが好きになれない
序盤なんて最低だしなあ
婚約に至る話にグレースの非が一つもなく、ルシアンの場合は自業自得。グレースはとんだトバッチリなんです
だから、頑なな彼女も理解できたんですが、中盤辺りからどうにも彼女の言動に違和感が……
結局グレースも好きになれず、彼女にストレスが溜まりまくる
どちらかというと、まだルシアンの方がましだったかな。グレースはとにかくヒステリー持ちの私の嫌いなタイプだし、全く魅力的だと思えなかった
ダリウスに関しては対アラベラのヒーローだろうな、と思ったので、ちょっと期待しました
なので、ダリウスへのミスリードも全く引っかからなかったので、その辺りのストーリー展開も面白くない
こっちはダリウスは悪くないと思ってるからグレースの推理や陰口に苛々が募るし、ダリウスとルシアンのやり取りがいちいち隠されているのもストレス溜まるし……で、前作のように会話で一気に問題解決だしねえ
ロマンスは駄目駄目だし、ストーリーは前作の轍を踏んでるし、良い所が何もないーー;
キャロル・モーティマー手を抜きすぎじゃない?っと思っちゃいました(ページ調整のため必要なシーンが削られてるってのじゃなければなんですが)
ただ、この話、ダリウスがヒーローの「令嬢と傲慢なプロポーズ」まで引きずっているので、次作以降も楽しむためには読んでおいたほうが良いって感じの作品です


鷹の公爵とシンデレラ (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

鷹の公爵とシンデレラ (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

  • 作者: キャロル モーティマー
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/09/02
  • メディア: 単行本



薔薇のレディと醜聞 (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

薔薇のレディと醜聞 (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

  • 作者: キャロル モーティマー
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/10/28
  • メディア: 単行本



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