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HS-376「愛人になるレッスン」 サマーシズラー2010「真夏の恋の物語」 ルイーズ・アレン [HQヒストリカル]

「愛人になるレッスン」(スキャンダラスな貴族たち3)(Those Scandalous Ravenhursts, Book3)

前々作ヒーロー・セバスチャンと前作ヒロイン・ベル、レイヴンハースト兄妹の従兄スタンドン伯爵ガレス・レイヴンハースト・モラントがヒーローです
ヒロインはお堅い家庭教師のジェシカ。大公妃→子爵夫人(公爵の娘)→元将校の娘(銀行家の孫)と、どんどんヒロインの地位が下がって行きます^^;まあ、彼女より下のレディはいないと思いますが
反対に子持ち未亡人→子なし未亡人→未婚の乙女と、3作目は未経験のヒロインでちょっとホッとしてます
二人とも前2作で見た覚えがないので初登場だと思います
ただ、ガレスの方は慈善事業の集まりでレディ・モードの婚約者として「ギャレス」の名前でアッシュが回想していました
話は非常に読みやすく、面白かったです
ロンドンに着いた途端に攫われたて娼館へ連れて行かれたジェシカが裸で逃げている時に、同じく友人たちに連れて行かれた娼館で退屈しているガレスと出会い、助けてもらいます
序盤から有り得ない状況で有り得ない始まりですが、ぐいぐい話に引き込まれていきました
場所が場所なので、ガレスも放蕩者なのかな?と思いましたが、実はちょー真面目人間でした。経験はそれなりに積んでますが^^;
その真面目なガレスが放蕩者になるための計画を前作、前々作のヒロイン、ヒーローが勢ぞろいで手助けします
主に相手役のジェシカへの手助けなんですけどね
彼らが脇を固めて話が進んでいくのは、ハッピーエンドのその後を垣間見れるので嬉しいです。そして二人ともしっかり妊娠中でした
ヒロインが分別がありすぎるからか、経験がないからなのか、ロマンスは前2作に比べると大人しめ
だけど十分堪能できますし、いつも理性的な二人の理性が飛んでしまうのが私にはツボです
理性的なガレスがジェシカのドレスアップした姿を見て我を忘れて予定にない行動をしてしまう所は、ベタだけどついニヤニヤしてしまいます
色んな意味で3作品の中で一番万人受けする内容だと思いました

で、前作のエリノア、テオに続いてモードがヒロイン候補で出ていますね。お相手のヒーローはミスター・ハースト?と思わせる出会いでした(詳しくは後述)
そしてもう一人気になったのがモーブル公国のド・アーンハイム大佐。ヒーロー候補と思うのは考えすぎ?イギリス人じゃないしねえ


「覆面の恋泥棒」(Those Scandalous Ravenhursts novella)
(サマー・シズラー2010「真夏の恋の物語」収録)

実は知らずに読んでいたのですが、番外編の位置づけかと思います
レイヴンハースト家の面々は出てきますが、ヒロイン・セーラ、ヒーロー・ジョナサン共にレイヴンハースト家の血縁ではありません
でも、セーラはジェシカの親友だし、ジョナサンもガレスの親友のようです
そのジェシカの相談役にエリノアとモードが登場します。出会う場所はベルのハウスパーティ
物語の序盤、ジェシカ達は新婚旅行に出かけているので時系列としては「愛人になるレッスン」のすぐ後ぐらいですね
短編ということで物足りなさは残りますが、楽しく読めました
あっさりまとまっているので、苛々する展開にもなりませんし、中弛みもありません
勢いで話が進み、落ち着いた頃にレイヴンハースト家の面々が出てきて、気がつけばハッピーエンドという流れ
ロマンスの方も期待を裏切りません
タイトルから分かる通り覆面の泥棒に恋してしまうお話です。もちろん前述のようにヒーローがガレスの親友なんだから本当の泥棒の訳がありません。泥棒でなく実は身分の高い人だったという王道
追剥に人生相談するセーラ、その解決策に自分が相手になると提案するジョナサン、更にその提案に乗るセーラ、ものすごく行き当たりばったりの衝動的な展開ですが、無分別という感じはしなかったですし、軽薄さも感じませんでした
ま、結局は二人とも一目惚れで恋に落ちちゃったってだけなんですけどね
ストーリーは王道だと思いますが、私は結構好きです
そうそう、堅物だけどロマンス好きのエリノアと、ロマンスを夢見るちょっと軽薄なモードのコンビは中々良かったです

愛人になるレッスン―スキャンダラスな貴族たち〈3〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

愛人になるレッスン―スキャンダラスな貴族たち〈3〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ルイーズ アレン
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2009/09
  • メディア: 新書



サマー・シズラー〈2010〉真夏の恋の物語

サマー・シズラー〈2010〉真夏の恋の物語

  • 作者: キム ローレンス
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2010/07
  • メディア: 新書



先ほど、調べてみました
「The Disgraceful Mr. RavenhurstThose」(Scandalous Ravenhursts, Book 4)
ヒロインはエリノア。ヒーローはテオ?いとこ同士のロマンスってことでいいのかしら
「The Notorious Mr Hurst」(Those Scandalous Ravenhursts, Book 5)
ヒロインはモード。ヒーローはイーデン・ハースト。ということは、ミスター・ハーストはレイヴンハーストに関係があったのかな?単にスピンということでこの副題が付いてるだけなのかな?
「The Piratical Miss Ravenhurst」(Those Scandalous Ravenhursts, Book 6)
ヒロインはクレメンス・レイヴンハースト。ヒーローはネイサン・スタナー。どうやらクレメンスは男の子のふりをしてネイサンの船に乗るようです。よくあるパターンと言えばよくあるパターンですね
このクレメンス、邦訳されている3作品には出てないと思うんですが、4,5で登場しているのかな?レイヴンハースト家の誰とどういう繋がりなんでしょうね

残り3作品も邦訳してほしいですが、発行が2009年なので早くても来年あたりかなあ。てか、邦訳してくれるんだろうか?
エリノア・ヒロインの作品は読みたいぞ!

HS-370「愛人と逃避行」 HS-374「秘密の愛人関係」 ルイーズ・アレン [HQヒストリカル]

ルイーズ・アレンの三部作「スキャンダラスな貴族たち」
3部作となっていますが、原書では7作品発行されています
「レイヴンハースト家シリーズ」とでも言えばいいのでしょうか


「愛人と逃避行」(スキャンダラスな貴族たち1)(Those Scandalous Ravenhursts, Book 1)

仮想国モブール公国の大公妃エヴァがヒロイン。未亡人子持ちヒロインです。ヒーローはレイヴンハースト家次男別名ジャック・ライダーって、これはネタばれですね^^;
時代はリージェンシーで、ナポレオン戦争真っ只中のフランスを二人はイギリスに向かって旅をします
モーブル公国=モナコ公国?って初め思いましたが、香水工場があって香水が主な産業とあるので場所的にはフランスのグラースなのかな?
まあ、どっちがモデルにしろ、グルノーブル→リオン→デジョンっていう脱出ルートは同じなんだなあと、地図を見ながら考えてしまった
少数ですが、ナポレオン軍から逃げる設定のロマンスはたまにありますね。今まで読んだことがあるのは山脈越えルートでスペインかイタリアへ逃亡するパターンかな。今回は山越えはなく、北上ルートでベルギー入りします
さてさて、この作品のヒロインは「大公妃」。公国内で彼女より身分の高い女性はいないし、公国とはいえ現大公の母親で、前大公の妃だったエヴァより身分の高い女性ってヨーロッパ内でも両手で数えられるぐらいしかいないですよね。おそらく
で、ヒーローは一般人を装っていながら、実はイギリスの貴族。一応、アリントン公爵の相続人らしいんだけど、現公爵の嫡子ではなく弟なためタイトルは持っていないということなのかな?嫡子の相続人は一つ下のタイトルを儀礼的に用いるんだよね、確か
色々、イギリスの儀礼称号はややこしいです
そして、地位もプライドも人一倍高いお二人。その上女性の方が地位が上。となれば、上手くいかないのも当たり前。何だかハラハラ苛々する展開だったわ
ロマンスの内容は題名通りなので、とっても楽しめます^^;
ルイーズ・アレンのヒロインはそういうことに対して素直なヒロインが多いような気がします……ていってもそんなに読んでないけど
お互いにそれなりに素直なんだけど、互いのプライドの壁が高すぎて融通が利かないってぶつかり合いがラストまで続くので、展開的には納得できるものの少しストレスがあったかな
最後は互いの立場を慮るようになりハッピーエンドですが、エヴァの最後の一言はジャックにとっては好ましかったんだろうか?私的にはNGだったんだけど><
リージェンシーだとレディが愛人になるだのならないだのの話が王道な気がしますが、この作品はヒーローが愛人の話でした。たぶん珍しいよね。因みに次作「秘密の愛人関係」もヒーロー側が愛人なんですが…


「秘密の愛人関係」(スキャンダラスな貴族たち2)(Those Scandalous Ravenhursts, Book2)

前作の逃走劇とは打って変わって、スキャンダラスなリージェンシーらしい作品ではあります
ヒロインは同じく子なし未亡人のベルことべリンダ。前作ヒロインのジャック・ライダー=セバスチャン・レイヴンハーストの妹です
そしてヒーローは前作チョイ役で出てきたデレム子爵アッシュ・レイナード少佐でした
読んでる時は次作以降のヒーローだとは思わなかったわ^^;読み返すと結構しっかりした描写があったので、その時点でちゃんとヒーロー候補だったんだなって納得
アッシュに関してはとても好感が持てるし、登場シーンも愛嬌があって、良い感じ。ていうか、金髪碧眼の明るいヒーローは好きなんです
ベルはちょっと軽薄で軽率なところがあるかな。途中から相手の気持ちの分からない嫌なキャラクターになっていきますしね。嫌いなタイプです
でも、ロマンスは熱くて良い感じ^^
アッシュがベル以外見えなくて、見境ないのが笑えます
海のシーンはアッシュの気持ちが切なくて好きですね~
愛している人に素気無くされ、愛されていないと思い込む良くあるヒロイン役が、この作品ではヒーローのアッシュの役です
あまりにもアッシュが不憫でベルのおバカさん加減にストレスが溜まりました
決闘騒ぎも結局はベルの軽率さが原因と言っていいしね
そういえば、パトリックやエリノアとの関係がオースティンの「エマ」を彷彿させます。「エマ」が駄目な人はこの話もあまり好きじゃないかも

この作品、ベルの従兄のエリノアが主要キャラで出てきます。あと、本人の登場はないですが、従兄のテオの赤髪の記載も多かったですね
テオは「愛人と逃避行」でも顔見せ程度で出てきていました
彼もヒーロー候補かな。今はヨーロッパ旅行中だそうですが

愛人と逃避行―スキャンダラスな貴族たち〈1〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

愛人と逃避行―スキャンダラスな貴族たち〈1〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ルイーズ アレン
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 新書



秘密の愛人関係―スキャンダラスな貴族たち〈2〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

秘密の愛人関係―スキャンダラスな貴族たち〈2〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ルイーズ アレン
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 新書



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PHS-16「禁じられた花嫁」 デボラ・シモンズ [HQヒストリカル]

6月の新刊はデボラ・シモンズの「禁じられた花嫁」
「甘く危険な再会」で登場したキットことクリストファー・マーチャントがヒーローです
シドニーとバートがまだ結婚していないので、前作終了直後からストーリーが始まってます
明るく楽天家のキットがどんなヒーローになるか楽しみでしたが、序盤は性格が全然違います
理由付けはちゃんとされているのですが、ちょっと極端すぎるのではないかと思ってしまいました。まあ、徐々にキットらしく明るい能天気になっていきますけど
で、ヒーロウというとってもややこしい名前のヒロイン^^;
タイトルは微妙に合ってるような合ってないような……原題通り紳士の冒険で良いと思うんだけどなあ

ゴシック小説に関しては私は全くの門外漢で、まともに読んだことがありませんので、この作品がゴシック小説風と言われれば、これがゴシックロマンスかあと納得するしかないんですが
前作に続き、序盤は物々しい雰囲気で物語が進んでいきます。このあたり、ゴシック調ではあるんだけども、途中からちょっと感じが変わった気がしました
移動しながら話が展開するので息の詰まる感じは全くなく、ゴシックロマンス調の前作と違って、ゴシックもどきの舞台設定といった感じに思えまたんですよね
つまり、ロマンス小説っぽくて読み易かったのです
ストーリー自体も引き込まれますし、前作に比べれば話の内容自体が分かりやすく、謎解きメインではなくて完全にキットの冒険ものなので取っ付き易いというのも読みやすい理由かも
キットもヒーロウも素直なのでストレス溜まることがないですが、プロポーズされて結婚できない理由が親が精神病患者だったから……というのは納得できない部分ではあります
たまに精神に異常を来す家系という設定がありますが、やっぱり時代が時代なので、そこの所はとても重要なんでしょうかね(私は理解できないですけども)
そして、ロマンスはとってもあっさり。まあ、キットの性格じゃあ仕方がないかと思ってはしまいますが、前作もあっさりぎみだったことを考えると、デボラ・シモンズの作風が変わったということなんだろうか
この淡白なロマンスが原因か、前作もやもやしたところが全くすっきりしなかったことが原因か、読み終えた時はちょっと物足りない感じもしました
この作品だけで考えた場合はちゃんと話が回収されているし、纏まりも良かったので満足度は高かったですけど
さてさて、前作でも疑問に思っていたヒーローの年齢ですが、キットの場合、どう頑張っても21or22歳^^;
ちょっと若すぎると思うのは私だけでしょうか


そうそう、8月にディ・バラ家の新刊が発行されるらしい
ヒーローはレイノルド。「The Dark Knight」の邦訳です(何故かコミックも同時発売らしい)
今からとっても楽しみです
でも、最近の傾向みたいにロマンスはあっさりなんだろうか……

禁じられた花嫁 (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

禁じられた花嫁 (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

  • 作者: デボラ シモンズ
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/05
  • メディア: 単行本



甘く危険な再会 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

甘く危険な再会 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: デボラ シモンズ
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2010/01
  • メディア: 新書



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「恋物語の悪役をあなたに」「薔薇のキスであなたを」「あのキスの記憶」マーガレット・ムーア [HQヒストリカル]

マーガレット・ムーアのキスシリーズです
初めに3作目の「A Lover's Kiss」がハーレクインヒストリカルで邦訳されましたが、その前の2作は他の出版社だったので邦訳は全く期待していませんでした
それが、4,5月に発行されているのを発見!
4作目の「The Viscount's Kiss」の邦訳が楽しみです……ていうか、邦訳してほしいわ


「恋物語の悪役をあなたに」(Kiss Me Quick)RHブックスプラス
今作ヒーロー、アダーリー子爵・エドモンド、その友人たちブリックス、ドゥルーリー、バギー、チャーリー、後のヒーローたちが素敵です
で、作品はというと、ヒロインが小説家を目指してヒーローを悪役に作品を書くという設定なので、デボラ・シモンズの「悪魔と乙女」を思い出しました。テイストや展開は全く異なりますが……
ダイアナに振り回されるエドモンドの心の動きが丁寧に描かれていて良かったです。展開が私好み^^
奇抜な設定やストーリーではないですがとっても楽しめました
ダイアナもエドモンドも隠しごとをしたり嘘を言ったりしないので、変な誤解もなく、ストレスなしでスイスイ読めます
終盤にエドモンドの何年も前の過去の愛人と子供が出てくるんですが、変に勘繰ったりせずに直接彼に話に行くダイアナは清々しい気もしました
それに対するエドモンドの対応も潔くて気持ちいいぐらい。1年間の冷却期間を受け入れるところとかもね
ラストは私生児問題も可決し、小説家デビューも果たし、ハッピーエンド
満足な一冊でした
そして明らかに次作以降への伏線になりそうなエピローグが想像を掻き立てます


「薔薇のキスであなたを」(Kiss Me Again)RHブックスプラス
ヒーローは伯爵家の次男ブリグストン・スマイス=メドウェイで、ヒロインは前作で煙たがられていたファニーです
そう、前作でブリックスが「50歳まで誰とも結婚しないし、ファニーとは絶対結婚しない」と大金を賭けたことから物語が始まります
このヒーロー、やはりデボラ・シモンズの「最後の子爵」のヒーロー、ラリーを思い出しました
明るくて冗談好きで、周囲の人には馬鹿と思われたがってる所とか。……まあ、読み終って、やっぱりおバカだとは思いましたが
このカップル、実は結婚に何の障害もないんです。本当なら
ダイアナとエドモンドは世間の評判と叔母たちの反対という障害があったけれど、この二人は家族も認めてるし世間も認めてたのです(過去形だけど)
障害はブリックス自身だけという、甚だストレスの溜まる設定です
序盤はとっても良かったんだけど、中盤以降の自分以外の人の気持ちに無頓着なファニーの態度が鼻に着く感じで、ものすごく嫌だった
1年ぐらい前に「あのキスの記憶」を読んだせいか、あまりファニーが好きになれず、感情移入ができなかったのが原因かな
反対に序盤は感情を抑えていたブリックスが徐々に感情的になったり苦悩する姿や、態度や台詞から窺えるドゥルーリーの気持ち(「あのキスの記憶」のイメージがあったからかもしれないけど)が切なくて良かったです
アダーリー子爵夫妻のその後も堪能できますしね
結局ドゥルーリーの目論見通りの結末で、友人同士の関係も修復されてハッピーウェディング
ってか、ブリックスが頑固でなければ何もこじれなかったって話でした^^;


「あのキスの記憶」(A Lover's Kiss)ハーレクインヒストリカル
5人組の中で私の一番のお気に入りが今作ヒーローの弁護士ダグラス・ドゥルーリーです
完璧系傲慢ヒーローは苦手なので、どこかしら欠点のあるこの5人はみんな嫌いではないけど、やっぱり両手に障害を持つ影のある彼が一番好みです
前作でも少し片鱗がありましたが、愛された記憶がなく、誰かに一途に愛されたいという願望が切ないです
ファニーに対しての気持ちを本人は否定していましたが、前述の願望がブリックスを一途に愛するファニーという姿と重なって恋心に変っていったのではないかと推測しました
フランスでの拷問の所為でフランス人全てを嫌悪し憎んでいるドゥルーリーが徐々にフランス人のジュリエットに惹かれていく過程が微笑ましかったし、嬉しく感じました
ジュリエットがドゥルーリーの何にも覆われていない素の両手を握って、その手にキスをするシーンの彼の感動にはじーんとしました
彼が完全に恋に落ちた瞬間です*^^*(作中、本人はそう思ってないけど)
基本、二人とも自分の気持ちに素直なので、お互いに想い合ってそういう関係になるのに変な障害がなくて気持ち良く読み進めることができました
ストーリーが佳境に入るまでは
結ばれるまでに障害が全くなかったので、そうくるかなあとは途中から思っていたんだけど……やっぱりか、って感じです
肉親がヒーローに殺されるといった話は身分違いとか素直になれないとかいった障害と異なり、深刻で話が重くなりますよね
ドゥルーリーがジュリエットに正直に話をしているシーンはつらいです
ただ、その後怒涛のようにラストになだれ込むので、思ったほど後を引かないのは読み進める上で楽でした
最後は色々なことが繋がり、もちろん大満足のハッピーエンド
身分違いは、別の障害の方が大きかったためか、あっさりと乗り越えてしまった二人でした
でも、準男爵の奥さんが商店主というのはリージェンシーではご法度のような……^^;


さてさて、作品を読んでいる間気になったのが、5人の年齢
ダイアナとジュリエットの大体の年齢は作中出てくるんですが、他は読み落としていなければドゥルーリーが作中30歳だったぐらいかな
なのでドゥルーリーの結婚が30歳
ダイアナとエドモンドの間に生まれたばかりの息子がいるとあり、ファニーが妊娠中。ということは、ファニーとブリックスが結婚して間がない?それとも、ダイアナたちは第2子?という疑問もありつつ、第一子と判断して
ファニーとブリックスの結婚が29歳。
エドモンドの結婚が27、8歳。というところかな
そして次のバギーの結婚は31歳以降ということになるのでしょうか
彼のお相手のヒロインがとっても楽しみです
きっとライバルは蜘蛛で、恋の障害も蜘蛛なんでしょうね
そして、願わくば、海軍大尉チャーリーのストーリーも書いてほしいです。5人中唯一貴族でないチャーリーも私の好みっぽいんですよね~


恋物語の悪役をあなたに (RHブックス・プラス)

恋物語の悪役をあなたに (RHブックス・プラス)

  • 作者: マーガレット ムーア
  • 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
  • 発売日: 2011/04/09
  • メディア: 文庫



薔薇のキスであなたを (RHブックス・プラス)

薔薇のキスであなたを (RHブックス・プラス)

  • 作者: マーガレット ムーア
  • 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
  • 発売日: 2011/05/11
  • メディア: 文庫



あのキスの記憶 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

あのキスの記憶 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: マーガレット ムーア
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2009/09
  • メディア: 新書



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ジョアンナ・メイトランド 「庭園の誓い」「エマの結婚」「名誉の代償」 [HQヒストリカル]

HS-196 「庭園の誓い」
ヒロインのジェミーは継母に虐げられるシンデレラ設定です
設定やストーリー展開は王道です。ヒロインが男の子に扮して逃げるのも王道なのかな
それでも、ジェミーが継母に逃亡先がばれるまではドキドキハラハラさせられ、とても面白かったです
結婚してからは良くも悪くもハーレクインロマンスらしい展開で、じれったいです
でも、ジェミーが良い子なので気持ち良く読めました
ヒーローも傲慢そうに見えて実は優しく、その優しさのせいで変な誤解をして、結婚したのに手を出さないと約束してしまい悶々とするのが良かったです
ま、ありがちですけどね
王道の話は驚きや感動は薄いけど、安心して読めるのが良い所です


HS-207 「エマの結婚」
序盤の過去の思い出が、あまり生きてなかったなあと、感じました
私としては、エマが少女の頃からお互いに想っていた設定の方が好きです
実際は昔は恋愛感情がほとんどなかったような描写なので、再会後のお互いへの想いが少し物足りなくて残念な感じでした
エマはあまり好きなタイプではなかったのですが、自信家であったはずのヒーローが戦争での大怪我で自分を卑下している(ヒロインを口説く資格がないと思い込んでるんですよね)という設定は私好みなので及第点だったかな
普段なら絶対に有り得ない(とヒューゴーは思い込んでる)けど、スキャンダルから救うための求婚なら可能(これも思いこみだと思うんだけど^^;)だ。やった!てな感じで求婚するあたりがちょっと私のツボです
ヒロインなら「庭園の誓い」ヒーローなら「エマの結婚」。ストーリは似たようなもんって感じでした(主観入りまくりです)


HS-226 「名誉の代償」
ヒューゴーの弟、放蕩者キットがヒーローで登場
「エマの結婚」での賭け事が発端となりますので、前作を読んでいるとキットの行動がより解り易いと思います
前作スキャンダルのためにエマと婚約しかけたキットですが、今回もヒロインではない人と婚約してしまうストーリー展開
エマの時はともかく、今回は何故婚約するのか全く意味がわかりませんでした。無意味な犠牲的精神だった
まあ、賭博から始まった話なので、マリーナが賭博でキットを助けるという展開に持っていきたいがためなのは分かるんですけども
放蕩者がいかに愛に目覚めるて行くかという、これまた王道物です
私の予想に反して、ロマンスシーンは意外とあっさり
最後までいたしません^^;

どれも、可もなく不可もなく、感想も特にない、さらりと読める作品でした
重い作品がつらい時などの気晴らしにはぴったりかも


庭園の誓い (ハーレクイン文庫)

庭園の誓い (ハーレクイン文庫)

  • 作者: ジョアンナ メイトランド
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: 文庫



エマの結婚 (ハーレクイン文庫)

エマの結婚 (ハーレクイン文庫)

  • 作者: ジョアンナ メイトランド
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2010/02/01
  • メディア: 文庫



名誉の代償 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

名誉の代償 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ジョアンナ メイトランド
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 新書



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HQB-102「独立軍の花嫁」 HS-50「麗しき密航者」 パトリシア・ポッター [HQヒストリカル]

HQB-102 「独立軍の花嫁」

「名前も性別も偽った。真実の愛のために」

文庫版の帯の文章そのままの作品です
ヒロイン・サマンサの父に家族を奪われたヒーロー・コナー
サマンサは父から逃げるために少年に変装している時に死にかけているコナーを見つけ看病し、次第に愛が芽生えて行きます
でも復讐に燃えるコナーに自分の身元を知られる訳にはいかず、少年のまま彼の傍に留まります
お嬢さん育ちのサマンサがコナーのために少年として独立軍の中で奮闘し認められていく前半、女だとコナーにばれて愛し合い結ばれる中盤、愛し合っているのに正体を明かせないゆえに横たわる溝がもどかしい後半
独立戦争を舞台にドラマティックで息が着けない展開の連続です
それ以上にロマンスが切ないのです
正体を話せずにコナーから離れようとはしますが
アナベルやマリオンに正体を知られているにもかかわらずコナーに話せず、結婚してもやっぱり話せず……早く話しなさーいとは思いましたが、話せないのも納得できました
こういう展開の場合、ほぼ第三者から正体を知らされるものなので、マリオンからコナーに知らされるだろうなとは思いましたが、最後の最後でしたね
その後の展開には涙ぐんでしまいました
サマンサは絶対にコナーを責めません。自分は謝り続けますが、コナーがサマンサに謝る理由など思いつきもしないのです
すべてを受け入れ、ただ愛だけを返します
もちろん最後はハッピーエンドで、スミス牧師同様幸せな気分になれます


HS-50 「麗しき密航者」

両親のロマンスができが良すぎました
期待して読むとかなり残念な感じに^^;
今作は米英戦争が背景です
ヒロインのサマーラ(コナーとサマンサの娘)はアメリカのためにヒーローのリースはイギリスのために
二人の立場の違いゆえに見事にすれ違い続けます
どちらかというとリースはサマーラにメロメロだけど、サマーラはリースほどではないという印象
最後はリースとアメリカを秤にかけてアメリカを優先させてしまうので
作者がアメリカ人なのでそこは仕方のない所だとは思いますが……
母親のサマンサがコナーのために親も含めてすべてを捨てたことを考えると、サマーラはヒロインとしては微妙だったかな
性格も思慮が浅くて衝動的だし、好きなタイプではないので結構ストレス感じながら読んでたかも。でも、この軽い性格も18歳という年齢では仕方がないのかな
リースの方は特に難もなく、私好みのキャラクターでした
でも、中でも一番気になったのはブレンダンです
彼のスピンはないのだろうか?
パトリシア・ポッターは殆ど邦訳されていないようなので、残念です


独立軍の花嫁 (ハーレクイン文庫)

独立軍の花嫁 (ハーレクイン文庫)

  • 作者: ハ゜トリシア ホ゜ッター
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2007/09/01
  • メディア: 文庫



麗しき密航者 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

麗しき密航者 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: パトリシア ポッター
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 新書



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PHS-12 「放蕩貴族を愛したら」 ジョアンナ・メイトランド [HQヒストリカル]

PHS-12 「放蕩貴族を愛したら」 ジョアンナ・メイトランド

エイキンヘッド・オナーズ2作目
ヒーローはエイキンヘッド3兄弟の次男レオです
女性に関しては並ぶものなき放蕩者です
ただ、賭け事はしないし、弟の面倒を見てるし、スパイの仕事もしてるので厳密には放蕩者と言ってしまっていのか悩むところではあります
でもなんちゃって放蕩者ではないのも確かです。女性に関しては
レオがヒロインのソフィーが絡むと言動が無茶苦茶になり真面目に仕事してるように見えなかったり、やみくもな嫉妬に駆られて訳の分からない行動に出たり、彼女の純潔奪っておいてそれに気づかなかったり……とヒーローが色んなところで破たんしてます
あえて、レオの人格を壊してるとしか思えない^^;優秀なスパイにはとても思えなかったわ
そんなレオに振り回されるソフィーが可哀そうでした
まあ、こっちも秘密が多くて、レオを振り回してるんだけども
残念ながら私好みの主人公達ではなかったのでさらっと読んで終わってしまいました
背景は「会議は踊る、されど進まず」で有名なウィーン会議
そしてストーリーも進まず、です
ナポレオンがエルバ島を脱出してから怒涛のようにストーリーが進んだ気がします。停滞していた世界もやっとそこで動き出した感じですね
それまで停滞したウィーンの裏側で頭でっかちに考えるだけで動けない鬱屈した感じをずっと受けてましたので、ちょっとホッとしました。って、もうラストなんですけどもね
そして肝心のロマンスはというと、レオがずっと錯乱してたので(としか思えなかった)今一つでした。初めて結ばれた時のレオの態度なんて最悪でしたしね
最後はご都合主義ですが、まあ読後感は良しということで
次作の今回成長し、フランスへ向かったジャックに期待
となるとベンも気になる訳で、これ、エイキンへッド3兄弟3部作ではなくてエイキンヘッド・オナーズ4部作なのかもしれない

放蕩貴族を愛したら (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

放蕩貴族を愛したら (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)

  • 作者: ジョアンナ メイトランド
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/03/31
  • メディア: 単行本



スピン…エイキンヘッド・オナーズ1作目「仮面舞踏会は公爵と」

仮面舞踏会は公爵と (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

仮面舞踏会は公爵と (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

  • 作者: ジョアンナ メイトランド
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/01
  • メディア: 新書



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PHS-11「王子様を夢見て」 アン・ヘリス [HQヒストリカル]

PHS-11 「王子様を夢見て」 アン・ヘリス

2011年3月の新刊です
実は私好みの作家さんではないので、邦訳されている数の割にあまり読んでいない作家さんです
何処が駄目なのか、未だに解んないんですけども……とりあえず、新刊だったので読んでみました

ヒーロー・ハリーはまだ結婚する気はないが、若い時の放蕩の末、今は落ち着いた生活を送っている資産家の領主
ヒロイン・スザンナは若く美しい年頃の娘だが父親が死んでから貧乏暮らしで、母親の友人のアメリアから援助されてやっと社交界デビューができるという環境のため、このシーズンに裕福な結婚相手を探さないといけないと思っている
という、とてもノーマルな王道ストーリーのリージェンシーです
あっと驚くような仕掛けはないし、変った設定もありません
主人公二人の性格もアクがないので受け入れやすい半面、これといった個性が感じられなかったです
ハリーがカッとなると見境なく怒鳴る(怒る)っていう性質が個性といえば個性かなあ
という具合で引っかかる部分がないものだから、さらっと安心して読めます。が、ちょっと面白身には欠けるかも
ロマンスも冷静でお行儀が良いので物足りなさを感じました
可も不可もなく、二度読みするまでもない……という作品でした

ただ、明らかに3部作の1話目なので、他の登場人物たちのその後は気になります
過去に恋人同士であった貧乏伯爵ジェラードと裕福なアメリアは明らかにスピン対象。凝った設定からも疑うまでもないです
今作でも二人の関係が小出しに語られているので、彼らの物語はとても気になります
マックス・コールリッジは怪しいという程度ですが、プロローグから考えるとスピンがありそうです


PHS 王子様を夢見て (ハーレクイン新書)

PHS 王子様を夢見て (ハーレクイン新書)

  • 作者: アン・ヘリス
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/02/25
  • メディア: 新書



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ニコラ・コーニック 読書会の秘密1~3 [HQヒストリカル]

HS-287 「名うての貴族~読書会の秘密1」

ヒーローのコーリーが実はずっとヒロインのレイチェルにずっと片思いしていて、レイチェルの方は全く彼に興味がなかったという、ハーレクインでは珍しい設定じゃないかな
その反対のヒロインの片思いというのは多いですが……
とはいうものの、そのレイチェルがコーリーの全裸を目撃する場面からストーリーが展開しますので、作中では既に意識しまくってるんですけどね
コーリーはずっと自分の想いを自覚していてずっと悶々としていますが、レイチェルは中々自分の想いを認めないのでもどかしいというか、苛々するというか……
彼女は、兄のような友人という部分に固執し、互いに愛していると認めながら、それは家族愛だと思い込もうとします
欲望だけだと思い込んで終盤まで愛を否定し続ける往生際の悪いヒーローは多いですが、その逆バージョンですね
そして、レイチェルがコーリーを男性として愛している認めてからも一悶着あります
愛しているからこそ安定を望む自分に縛り付けたくないと去ろうとするレイチェルと愛しているから結婚して冒険に連れて行きたいコーリー
ハーレクイン定番の想いのすれ違いが終盤続いて、ラストでお互いに相手の望むようになろうと決心してハッピーエンド
リージェンシー物としては王道で、話の展開を飽きさせず、読後感はばっちりの、安心して読める作品でした
ニコラ・コーニックらしいヒストリカルロマンですね

ちなみに、一巻目ということで、基本的にロマンス以外のストーリーは全く進みません


HS-290 「魅惑の一夜~読書会の秘密2」

前作非常に気になる状態の2カップルのロマンスです
メインはデボラとリチャード。その実、私は裏で進んでいたデボラの姉オリヴィアとロスのロマンスの方が気になりました
たぶんデボラがあまり好きな設定じゃなかったからだと思います
無分別に駆け落ち結婚し、後に放蕩の末に夫がなくなり未亡人になることで助かり、親元に戻って養ってもらうという、私の嫌いな設定です
でも、こういうタイプのヒロインってリージェンシーに案外いるんですよね
そして、このタイプのヒロインはヒーローに対しては意味なく頑な^^;いえ、一応前夫が最低な人間だったので傷付いたという理由はあるんですが、単に私がそれでは納得できないんですよね
今回デボラに関しても王道設定です。元夫が実は重婚というのも結構王道な気がします
未亡人に対して放蕩者のヒーローが愛人契約を持ちかけるのもまた王道
ただ、愛人契約を持ちかけたのは物語が始まる1年前で、序盤の時点で既にリチャードはデボラにメロメロで、プロポーズする気満々です
というストーリー展開なので、先が見えるというか、以降の展開にドキドキ感がないというか……でも、その代わりにオリヴィア、ロスのロマンスが良かったです
更にエピローグのジャスティンとサリーも良いですよ~
次作のエピソードで二人がどうなるのかとっても楽しみ*^^*
主人公達の話はいらないかなっと思ってしまいました


HS-293 「求婚のゆくえ~読書会の秘密3」

ヒロインがガラス彫刻師、平民……でも実は、というお話?
物語開始のレベッカは格好良かったです
前2作のヒロインと異なり、自分で生計を立ててるし、性格も職人さんで、とても気概のあるヒロインです
そして前作で愛を知らない男と呼ばれたルーカスがヒーローです
そのルーカス、完璧にレベッカに一目惚れしております
レベッカの事情とルーカスの事情が上手く交わり、3作品の中で一番私好みでした
ロマンスもしっかりしてるし、ちゃんと今までの話を拾ってるし、結末も問題なし。読後感もばっちりです
エピローグのジャスティンとサリーもちゃんとハッピーエンドですしね^^
さて、この作品でとても気になる人物が一人います。ダニエル・ド・ランシーです
無意味に格好良いレベッカのお兄様。とっても素敵です*^^*
設定が練られているし、性格も確実にヒーロー向け
ダニエル・ド・ランシーがヒーローの話が絶対にあるはずだ!と探してみました
やっぱりありました。クリスマスストーリー2008で「海賊のキス」
またこのパターンです。「放蕩貴族の素顔」のセバスチャンと一緒だよ^^;読んでみたいですね


名うての貴族―読書会の秘密〈1〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

名うての貴族―読書会の秘密〈1〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ニコラ コーニック
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 新書



魅惑の一夜―読書会の秘密〈2〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

魅惑の一夜―読書会の秘密〈2〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ニコラ コーニック
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 新書



求婚のゆくえ―読書会の秘密〈3〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

求婚のゆくえ―読書会の秘密〈3〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ニコラ コーニック
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 新書



愛と絆の季節―クリスマス・ストーリー2008

愛と絆の季節―クリスマス・ストーリー2008

  • 作者: キャロル モーティマー
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 新書



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テリー・ブリズビン HS‐292「王の愛人」HS-274「やどりぎの魔法~雪の契り」 [HQヒストリカル]

HS-292 「王の愛人」

テリー・ブリズビンのいくつかの作品に出てくるオリック卿とレディ・マーガレット(フランス語読みマルガリート)が主役です
1Pから駄目な人は駄目だろうな―と思える展開
何しろタイトル通りヒロインのマーガレットが国王ヘンリーの愛人で、王妃と離婚して愛人の自分と結婚してほしいとおねだりするところからストーリーが始まります
マーガレットが典型的な国王の愛人で、いわゆる寵愛を笠に着る傲慢でプライドの塊
と見えたので、ヒロインに感情移入するのは難しいだろうなという予測の元読み始めました
結果、どんどんストーリーに引き込まれ、読む手が止まりませんでした
恐るべしテリー・ブリズビン!
彼女の作品はテーマが重くて軽く読める作品がほとんどないように思います。設定も私の好きな設定はほとんどないです。にもかかわらず、毎回面白く読めるのだからすごい
国王に捨てられたことを認められず、癇癪を起す子供で視野の狭いマーガレットでしたが、オリックの優しさに触れて徐々に大人になっていく姿が丁寧に描かれていました
二人が心を通わせるまで忍耐強くマーガレットに対していたオリックも素敵でした……が、国王からの召喚後の怒りの深さが唐突過ぎて、ここで怒りを爆発させるか?とちょっと幻滅してしまう展開に^^;

さてさて、他の作品でも度々出てくる世話好きのオリック卿夫妻ですが、この作品を読んだ後に他の作品を読むと二人のイメージが変わること間違いないし
何しろ、私ってば以前↓の「雪の契り」を読んでギャヴィンの感情に引きずられ、「生き返った花嫁」を読んでお節介な人達だなあと思い、二人の印象があまり良くなかったのです
でも、これを読んだ後に前述の2作品を読むと、キャラが全然違う
他のスピン作品を読んだことのある人にはお勧めの一冊ですね


HS-274 「やどりぎの魔法 ~雪の契り」

3作品ありますが、ここでは「王の愛人」のスピンである「雪の契り」について
ヒーローはオリック卿の親友ギャヴィン
「王の愛人」から20年経っていて、彼も40代半ばから後半という人生も後半の年齢で、妻には先立たれ、子供達は全員独立し、孫も何人かいます
引退するにはまだまだ若いとはいえ、体力の衰えが目立ち始める頃。自分の存在意義を見失いかけ、鬱屈した精神状態で話が進みます
季節は冬。この季節は夜が長く雪深いイングランドの北なので、舞台のシロス城も暗く息が詰まるような雰囲気です
そしてヒロイン・エリザベスの職業が娼婦(愛人ではなく、複数多数相手の)となれば、もう、ストーリーが重苦しくなるのは必然です
ヒーローが孫がいるような中年で、ヒロインが娼婦というハーレクインヒストリカルでは珍しい設定
しかしこれが短編にうまく話がまとまっていて非常に読みやすく、楽しめました

そういえば、「春色の花嫁」に収録されている「悪魔に魅せられて」も読んだことがあると思いますが、話を思い出せないのそのうち感想を書けるといいな

 

王の愛人 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

王の愛人 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: テリー ブリズビン
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 新書



やどりぎの魔法 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

やどりぎの魔法 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ゲイル ランストーム
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 新書



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