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PHS-16「禁じられた花嫁」 デボラ・シモンズ [HQヒストリカル]

6月の新刊はデボラ・シモンズの「禁じられた花嫁」
「甘く危険な再会」で登場したキットことクリストファー・マーチャントがヒーローです
シドニーとバートがまだ結婚していないので、前作終了直後からストーリーが始まってます
明るく楽天家のキットがどんなヒーローになるか楽しみでしたが、序盤は性格が全然違います
理由付けはちゃんとされているのですが、ちょっと極端すぎるのではないかと思ってしまいました。まあ、徐々にキットらしく明るい能天気になっていきますけど
で、ヒーロウというとってもややこしい名前のヒロイン^^;
タイトルは微妙に合ってるような合ってないような……原題通り紳士の冒険で良いと思うんだけどなあ

ゴシック小説に関しては私は全くの門外漢で、まともに読んだことがありませんので、この作品がゴシック小説風と言われれば、これがゴシックロマンスかあと納得するしかないんですが
前作に続き、序盤は物々しい雰囲気で物語が進んでいきます。このあたり、ゴシック調ではあるんだけども、途中からちょっと感じが変わった気がしました
移動しながら話が展開するので息の詰まる感じは全くなく、ゴシックロマンス調の前作と違って、ゴシックもどきの舞台設定といった感じに思えまたんですよね
つまり、ロマンス小説っぽくて読み易かったのです
ストーリー自体も引き込まれますし、前作に比べれば話の内容自体が分かりやすく、謎解きメインではなくて完全にキットの冒険ものなので取っ付き易いというのも読みやすい理由かも
キットもヒーロウも素直なのでストレス溜まることがないですが、プロポーズされて結婚できない理由が親が精神病患者だったから……というのは納得できない部分ではあります
たまに精神に異常を来す家系という設定がありますが、やっぱり時代が時代なので、そこの所はとても重要なんでしょうかね(私は理解できないですけども)
そして、ロマンスはとってもあっさり。まあ、キットの性格じゃあ仕方がないかと思ってはしまいますが、前作もあっさりぎみだったことを考えると、デボラ・シモンズの作風が変わったということなんだろうか
この淡白なロマンスが原因か、前作もやもやしたところが全くすっきりしなかったことが原因か、読み終えた時はちょっと物足りない感じもしました
この作品だけで考えた場合はちゃんと話が回収されているし、纏まりも良かったので満足度は高かったですけど
さてさて、前作でも疑問に思っていたヒーローの年齢ですが、キットの場合、どう頑張っても21or22歳^^;
ちょっと若すぎると思うのは私だけでしょうか


そうそう、8月にディ・バラ家の新刊が発行されるらしい
ヒーローはレイノルド。「The Dark Knight」の邦訳です(何故かコミックも同時発売らしい)
今からとっても楽しみです
でも、最近の傾向みたいにロマンスはあっさりなんだろうか……

禁じられた花嫁 (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

禁じられた花嫁 (ハーレクイン・ヒストリカルスペシャル)

  • 作者: デボラ シモンズ
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/05
  • メディア: 単行本



甘く危険な再会 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

甘く危険な再会 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: デボラ シモンズ
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2010/01
  • メディア: 新書



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