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「麗しのプリンセスとくちづけを」「琥珀色の夢をあなたと」 アン・グレイシー [その他出版社]

「麗しのプリンセスとくちづけを」(デビル・ライダーズ 1)

タイトルから地雷を踏みそうな予感がぷんぷん。
あらすじ読んで、やっぱりと思い、読むのを思い留まっていました。
アン・グレイシーの作品って、私にとっての地雷設定がたまにあります。でも、これって、残念なことにデビル・ライダーズの一作目なのよね^^;この後を読みたいので、ひとまず頑張って読んでみました。

ヒーローのゲイブはいい男です。伯爵家の三男で元軍人なので、高圧的ではあっても傲慢ではない。包容力があって、文句無しです。
問題は予想通りプリンセスであるキャリー。
プリンセスという立場の人って気が強くて、周りへの配慮のないキャラが多いけど、キャリーは子供を守らねばならないせいか、更にお姫様気質の欠点が強く出ているヒロインです。
鼻につくキャラで、好きになれない系のヒロインだということ。
キャリーのために立てた計画を、自分勝手な思い込みや視野の狭さから打ち壊して、周囲をピンチに陥れる女性です。
まあ、読んでてストレスの溜まること請け合いです。
更には、ストーリーや設定は良くあるオーソドックスなものです。
レンフル―家の兄弟の確執がゲイブ側から描かれているので、シリーズ物としては押さえておきたい一冊ですね。
これまで色々と抑えつけられていた皇太子のニコライが、ゲイブ達によって成長していく姿はほのぼのしてとっても良いです。
作品としては楽しく読めました。
ヒロインが苦手でなければ。



「琥珀色の夢をあなたと」(デビル・ライダーズ 2)

レンフルー家の異母弟ハリーがヒーローです。
ヒロインが前作よりもずっと好みです。物語は主人公二人ともの過去が痛々しくて、互いに背負っているものがつらい。
特にネルが現在進行形なので、彼女の謎が明らかになって行くのが読んでいるこっちも辛かった。
そして、そのネルを何処までも包み込むハリーが素敵です。
二回目に出会った時に直球でプロポーズした時点で、ハリーが思ってたのと性格が違うと感じ、次に会った時の再びのプロポーズ拒否にも腐らずただネルのためだけを考えていたことで、私が一途なハリーにメロメロでした。
三度目のプロポーズは大衆の前で誘拐し、ネルの逃げ場がなくなるなんて、それも衝動的にってところがドラマティックです。
ネルも、子供のことを隠すでもなく、正直に話す誠実な女性です。
中盤まではぐいぐいストーリーに引き込まれて行きました。
ただ、子供探しに入ると、ちょっと冗長かなあと感じました。
まあ、そんなすぐに見つかるはずがないし、徐々にネルが現実を受け入れて行く細かな描写は必要ですが、ちょっとだれちゃいました。
裏で進んでいたイーサンとティビーのロマンスが一種のカンフル剤になっていました。
ハリーがイーサンに手紙を送り、ティビーの誤解の手紙がイーサンに届いて、イーサンがティビーに会いに行くあたりがちょっとごちゃっとした印象を受けたのですが、あの最中にちゃんとハリーの依頼をこなしてる辺りが、イーサンって本当に有能だなあと感じてしまった。
最後は兄弟の確執もなくなり完全なるハッピーエンドです。

デビル・ライダーというよりレンフルー家シリーズみたいな感じになってますが、レイフやルークよりも、気になるのは兄ちゃんたちなんだよなあ。

麗しのプリンセスとくちづけを (フローラブックス)

麗しのプリンセスとくちづけを (フローラブックス)

  • 作者: アン グレイシー
  • 出版社/メーカー: ぶんか社
  • 発売日: 2009/07/03
  • メディア: 文庫



琥珀色の夢をあなたと (フローラブックス)

琥珀色の夢をあなたと (フローラブックス)

  • 作者: アン グレイシー
  • 出版社/メーカー: ぶんか社
  • 発売日: 2009/09/03
  • メディア: 文庫



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