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「月の光に魅せられて」「私を愛した吸血鬼」 テレサ・マデイラス [その他出版社]

「月の光に魅せられて」 テレサ・マデイラス (イソラ文庫)

帯も、あらすじも「ヒストリカル・ロマンス」となっていたので、疑うこともなく読み始め、序盤にヒーローのエイドリアンが吸血鬼と言われていても、全く用心すらせず、単に比喩的なものだと思い込んでいました。
ゴシックロマンスの雰囲気を出すための小道具の一つだと考えちゃったのです。
リージェンシーのヒストリカルロマンスなのは、間違いないですけども、どう転がるにしても、ミステリーか何かだろうと、勝手に思ってたのよね。
でも、主人公のトレヴェリアン子爵エイドリアンの職業が吸血鬼ハンターというのは……ちょっと、かなり予想外の展開だったかも。
まさかのパラノーマルだよーー;
それも半分以上過ぎてやっとそれが分かるという……なんだ、このもやもや感。
始めからパラノーマルと知っていれば違ったんだろうけど、事前知識なしに読んだので、騙された感が強くなってしまった。
まあ、主人公が人間なので、まだヒストリカルロマンスとして耐えうるけども。
次作は主人公が吸血鬼で、思いっきり続いています。
ロマンスは、妹のお相手に恋してしまうしっかり者の長女という王道ストーリーで、面白く読めました。
苦手なタイプのヒロインだけども、テレサ・マデイラスの作品はいつもそうだしね。感情移入しにくいのは仕方ないなあ。



「私を愛した吸血鬼」テレサ・マデイラス (イソラ文庫)

前作が終了した時、ジュリアンとポーシャのその後が気になりつつも、彼がヒーローだと完全なパラノーマルになってしまうので、かなり読むのを躊躇しました。
なんちゃってパラノーマルはまあいいのですが、ロマンス小説が完全にパラノーマルのジャンルに入ってしまうと、何でもありの世界になっちゃう気がしてちょっと苦手なのです。
でも、まあ、いつまでも積んでおくのも邪魔になるしなあと、思って読みました。
6年前の出来事で、これ以上ポーシャを傷つけないように彼女から逃げるジュリアンと、それでも一途に愛し続けてしまうポーシャが切ない。
しかし、愛していない振りをして背を向けてはポーシャの元に戻る、を繰り返すストーリー展開はちょっと苛々するし、ストレスも感じた。
その度に揺れるポーシャの気持ちにも感情移入しにくかった。
テレサ・マデイラスのヒロインとは、私相性が悪いんだよね。
話自体は面白いんだけど、ヒロインが何故か合わない。
ヒーローの苦悩は、まあ理解できるし、理性を失ってしまうけど最後の一線は踏みとどまれる所とかは私好みです。
吸血鬼物だから最後の一線が殺してしまうってことなんですけども。
色々丸く収まっての大団円はホッとしました。

月の光に魅せられて (イソラ文庫)

月の光に魅せられて (イソラ文庫)

  • 作者: テレサ マデイラス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2009/10/10
  • メディア: 文庫



わたしを愛した吸血鬼 (イソラ文庫)

わたしを愛した吸血鬼 (イソラ文庫)

  • 作者: テレサ マデイラス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/05/10
  • メディア: 文庫



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