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「偽りのあなたに真実の誓いを」(堕ちた天使シリーズ) サラ・マクリーン [ラズベリーブックス]

「偽りのあなたに真実の誓いを」(堕ちた天使シリーズ) サラ・マクリーン

ヒロインが「公爵を振り向かせるための11の誘惑」でサイモンの婚約者だったレディ・ペネロペです。
ヒーローは幼馴染のボーン侯爵。

サラ・マクリーンの作品はどれも好きなんですが、この作品がダントツNO.1です。
理想的なレディで婚約者だったはずなのに捨てられたヒロインが幸せになる話はかなり好きだし、幼馴染でお互い好ましく思っていた二人が年月を経て再会する話も大好きです。
更には、どん底に落ちたヒーローが這い上がり成功するんだけども、心に闇を抱えている話も大好物です。
ペネロペが控え目で理性的で度胸がある性格なのがいい。マイケルが後ろ向きな思考でどんどん泥沼化し、対照的にペネロペが自分の力を自覚してどんどん強くなるのも好みです。
前作からの8年、マイケルを失ってからの10年を埋める届かない手紙も切ない。中盤の、返事が返ってこなくなり、更に投函しなくなってからも書き続けるペネロペの気持ちや、次第に諦めになっていく想いが現在の二人に重なって切ないです。
持参金にファルコンフェルを入れたニーダム侯爵の意図も途中で分かるし……結局、真正面から求婚に行けば銃を乱射されることもなかったし、証拠の手紙も簡単に手に入ったのではないかと思うんだけど。
復讐に生きるために敢えてペネロペへの気持ちや思い出を封印して忘れたふりしてたのに、侯爵の所為で思い出さなくてはいけない状況に追い込まれ、それでも足掻いて彼女を傷つけ続けながら自分も傷ついていくというテンプレ通りのヒーローが泥沼にハマっていくのは楽しい。
昔っから二人の気持ちが周りにバレバレだったってのも楽しい。
堕ちた天使たちに指摘されまくって、それでも足掻いてる所も楽しい。
とにかく好みの設定がテンコ盛りで、私には好きにならずにはいられない話でした。
ラスボスをペネロペが倒すのも最高ですね。
ペネロペが格好良すぎる!





ここからは超ネタばれ


今回、シリーズ3作品目の「偽りの別れに愛のあがないを」を読み終わり、チェイスの正体が分かったので再読です。
チェイスが誰か分かると、意味ありげなセリフが大量にあって、思わずにやりとしてしまいます。 というか、性別が分かるとこの作品の台詞から某公爵の妹以外に当てはまる人がいないという事実。 そりゃ、借りがあるよね。あれやこれやとペネロペのためにしてあげなきゃと思うよね。友人のボーンのためではなく、本当にすべてペネロペのためだったんだな。
ある意味、ペネロペのレイトン大災害の直接の原因だしねえ^^; 白紙委任状にも納得。
ナンバーズから再読必至です。

偽りのあなたに真実の誓いを (ラズベリーブックス)

偽りのあなたに真実の誓いを (ラズベリーブックス)

  • 作者: サラ・マクリーン
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2012/11/09
  • メディア: 文庫



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