SSブログ

「愛する道を見つけて」  リズ・カーライル [二見書房]

「愛する道を見つけて」(二見書房)

ジャイルズがヒーローの作品、待望の邦訳です。
原作では「月夜に輝く涙」スピンで、Devilシリーズ2作目ですが、主要人物にデイヴィッドとセシリア、マックスとケンブルが登場しますので、実質には「今宵、心をきみにゆだねて」のスピンですね
リズ・カーライルの作品はヒーローとストーリーは魅力的ですが、ヒロインが頑固だったり自分勝手だったりで今までは好きじゃなかったんですよね
だけど、今回のヒロインのオーブリーは文句なしで好感が持てました
セシリアはなんちゃって未亡人でした、今回は身分を未亡人の家政婦と偽っているレディです。もちろん未婚の純潔です
この設定も私好みでした
反対に、前半はジャイルズが貴族様過ぎて傲慢で駄目だったかな。でも、オーブリーにメロメロなので、徐々に変わっては行きます
中盤にオーブリーの処女を奪ったと気付いてから(てか、ここのシーンは最低だと思うけど)は顕著ですね。とたんに優しくなるし、傲慢さも消えるし、誠実です
何より、最後までオーブリーを信じたのは格好良かったです
ストレスもなく、すっきりあっさり読めるし、面白かったです
今までの作品は結構重めの部分がありましたが、この作品はそこまで深刻でないので楽でした。オーブリーの事情もがさらっと流されてるのが重さを感じなかった理由かな。過去形になってるから良かったんですよね。現在進行形で捕らえられている所から話が始まっていれば、また違った雰囲気のストーリーになっていたんでしょうね
しかし、マックスは出過ぎではないだろうか^^;オーブリーの正体が判る終盤にマックス独壇場が結構長くあるんですよね。実際はマックスとケンブルのコンビなんだけど
「今宵、~」「月夜~」共にマックスが出張ってるのに、肝心の彼がヒーローの作品は未邦訳なのは悔やまれます。キャサリンとのロマンスが読みたいわ……
次出るとしてもDevilシリーズ3作目なのかな?

愛する道をみつけて (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

愛する道をみつけて (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: リズ・カーライル
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2012/02/21
  • メディア: 文庫



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。