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MIRA文庫「賭けられた薔薇」「囚われた貴石」 クリスティーナ・ドット [MIRA文庫]

「賭けられた薔薇」

何となく買って読んでしまった
読み始めて失敗したと後悔……
思慮が浅く衝動的で無分別で頑なな上反省をせず高慢で自分の気持ち以外は考えたこともなさそうという、見事に私の嫌いなヒロイン^^;
そしてヒーローがこれまたプライドが高くて完璧系。でも、まあ、マデリンにメロメロな所は可愛いので良しとしよう
ということで、ストレス溜まる系のリージェンシー王道のカップルです
読んでる間、ずーっとマデリンに苛々し続けました
イングランドで唯一、女公爵になる女性という彼女の設定が設定なので、傲慢で自分を曲げられないのは仕方がないと思うんですけどね
やっぱり素直で謙虚なヒロインの方が好きです
因みに、序盤はマグナス公爵の犯した騒動から物語が始まりますが、この騒動はこの話とは全く違う所で進みます。なので、作品は完全に「次作へ続く」となってます
父親の所為で陥ったマデリンの窮地に関しては全く解決しません
過去の自分が原因で、元婚約者と出会って勝手に窮地に陥ってますけどね
二部作というよりも前後篇といった感じ
エレノア編を読まないと、読後感は微妙かな
この作品自体は、私としては可もなく不可もなく、普通のリージェンシー物といった印象です
ヒロインを受け入れられる人なら、結構面白いのではないかなと思います
実際、話が動き始める後半はページを読む手が止まらず、一気に読み終えてしまいましたので
苛々して中々ページが進まなかった前半とはえらい違いでした^^;
最後の方の約束を守るとか信頼関係云々は納得いかない部分もありましたが、まあ、こういう二人ですからいたしかたない?

さて、次作ヒロイン・エレノアは思慮分別のあるキャラクターのようなので、そっちは楽しみです



「囚われた貴石」

思った通り、ヒロインもヒーローもこっちの方が私の好みでした
どちらも衝動的ではなく、しっかりしていて芯が強いんですよね
ただ、入れ替わり系のお話は、バレタ時のことを考えるとドキドキして読み進めるのが怖くなってしまいます
バレるまで話に緊張感があり続けるので、読む方としては楽しめる部分もあるんですけどね
で、さすがに結婚式の当日、誓いも終わって衆人環視の中ってことはないだろう……とか思ってたら、ありましたね
前作の最後から繋がるのは分かっていたので、マデリンが誓いには間に合うとばかり思っていました
ていうか、自分が頼んでおいてエレノアを放置って、やっぱマデリンは嫌いなタイプだわ
エレノアもレミントンも似た者同士で、根が真面目で物事に対して真摯なんですよね。更には善人だし、嘘は付けないし、堅実だし……つまりは善人
なので、お互いの関係に関しては安心して読み進められました
実はマデリンがエレノアだったと、分かってからのレミントンがもっと荒れてエレノアに当たり散らすのかと思ったんですが、思ったほどではなく、誠実で素敵でした
うん。こういうタイプのヒーローは好きだ。ちゃんと現実が見えていて、受け入れる度量もあるし、変にごまかさないので読んでて気持ちがいいです
まあ、前作の二人に比べると華がないのは仕方ないですね
物語の展開の仕方も読みやすく、ミステリ部分もロマンス小説らしい単純明快さで気軽に読めました
終盤にはマデリンとガブリエルも合流してストーリーの核心へ
最後のエレノアとレミントンの告白は微笑ましいというか、状況はひどいんだけどコミカルで、思わず口元に笑みが浮かんでしまいました

好みはあると思いますが、どちらも面白かったです
でも、ま、読む時は2冊セットで

賭けられた薔薇 (MIRA文庫)

賭けられた薔薇 (MIRA文庫)

  • 作者: クリスティーナ ドット
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/06/15
  • メディア: 文庫



囚われた貴石 (MIRA文庫)

囚われた貴石 (MIRA文庫)

  • 作者: クリスティーナ ドット
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/07/13
  • メディア: 文庫



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