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ジュリエット・ランドン HS-316「放蕩貴族の愛人」 HS-324「買われた令嬢」 HS-381「うぶな愛人」 [HQヒストリカル]

HS-316 「放蕩貴族の愛人」

ジュリエット・ランドンなので中世から17世紀ぐらいまでかなっと思いながら読み進めてしまいましたが、しっかりリージェンシーでした
よく考えたら、表紙の服が19世紀ですね^^;
ヒロインのアメリーがなんちゃって未亡人です。亡き夫には愛されていて仲が良かったけれど、そういう関係は一切なかったという設定
ハーレクインでは良くある設定ですが、未亡人なのに乙女って場合の理由とかがあまりにも安易であまり好きではないです。納得できない理由の場合が多かったりします
今回はストーリーの核心とこの理由が上手く絡まっていて、ヒロインがなんちゃって未亡人であることを納得できました
お相手のエリオットですが、ジュリエット・ランドンらしいヒーローでした。つまり、私の苦手な完璧傲慢系ですね
アメリーの方も結構傲慢で支離滅裂なところがあって私としてはかなりストレスが溜まる作品に……><
メインの二人にはあまり感情移入できないし、楽しくも読めませんでした
そんな中で、カテリーナのロマンスは救いです。シートンとの仲が気になって仕方ありませんでした
更に最初から最後までシートンになんとも思われてないカテリーナが切ないです
次作で幸せになれるんですが、私はここでカテリーナに幸せになってもらいたかったなあ
このままの彼女で次作へ進んでほしかったけど、かんっぜんに、性格変わってしまいました


HS-324 「買われた令嬢」

前作で気になったカテリーナがヒロインです。ヒーローは何でも完璧で非の打ちどころがないチェイス
うーん…ジュリエット・ランドン節全開の今作は私には辛かった
おそらく彼女の他の作品(「薔薇の冠」「仮面を外した花嫁」等)が面白いと思える人には楽しい内容だと思います
私はいつも通り、ヒーローが完璧過ぎて、ヒロインが彼の掌の上で踊らされてる感じがとても嫌でした
また、シートンの気持ちが中途半端で、チェイスが歯牙にもかけてないのも面白くない要因かな
もっとカテリーナとシートンの間で何かあって欲しかったし、チェイスにも嫉妬してもらいたかったです
私としてはチェイスが超然としすぎなのが不満です
そして、カテリーナ。性格変わりすぎだろ
どうせなら、17歳のままの性格で成長してほしかった
ジュリエット・ランドンのヒロインは個性がなく、みんな同じ性格ですよね
まあ、ヒーローも個性なく完璧で傲慢って感じがほとんどなんだけど
カテリーナの歌手という設定も生きてなかったように思えた。どうせならそこは、彼女が歌ってる時に一目惚れをして……というストーリーの方が買われた令嬢として納得いくんだけども
実際は借金の返済を求めてカテリーナの父親に会いに来た時に一目惚れなんだよね。歌が関係ないよ^^;
それに、やっぱり私としては17歳のカテリーナを応援する気持ちが燻ってるんですよ
前作の「放蕩貴族の愛人」がなければもっと面白く読めたのかな?


HS-381 「うぶな愛人」

シートンがヒーローで登場です
そして、読んでてびっくりしたんですが、良い意味でジュリエット・ランドンらしからぬ^^;ヒロインのレティシアでした。今まで読んだ彼女の作品の中で一番ストレスなく、楽しく読めたからです
レティシアは納得できる頑固さだったし、ちゃんとヒーローの親切を素直に受け入れるし、反省もできる
ジュリエット・ランドンで良くある無意味な頑なさや、無意味な反発、傲慢な反応などが少なく感じました
つまるところ、シートンが傲慢じゃないのでレティシアも素直になり易かったということかな
レティシアがシートンは傲慢だと感じることが何度もありますが、読んでいるこっちは全く傲慢さを感じませんでした
前作、前々作のどこか飄々としている彼のイメージが強いためか、レティシアに振り回されているシートンがとっても良かったです
過去のジュリエット・ランドン作品のヒーローのように、ヒロインを教育しようというような、何でもお見通しというような傲慢さを覗かせはするんですが、レティシアがそうはさせないんです
それゆえ、シートンは起こったことに対してソツなく対処はするものの、レティシアを抑えつけたり軌道修正させたり操ったりしないんです
レティシアの周囲でロマンスにばっかり頭を悩ませていられない出来事が立て続けに起こる展開も二人の主人公にストレスを感じない理由かな
起こった事態に対してどう解決するか、レティシアは理性的に考えて動きます。衝動的でない所がミソ
そして、対処中に困ったことが起きた時だけシートンが張り切って手助けする
最初から最後まで彼に頼る訳ではないし、大抵レティシアが頑張っている最中でシートンが事態を知り、本当に彼女が助けてほしい時に手を出すというパターンが何度かあります
ヒロインが自力で乗り越えろよ……というような不快感を感じなかったです←このパターン、ヒロイン側が悶々として素直になれず、こっちにストレス溜まるんですよね
ジュリエット・ランドンが苦手な人でも楽しく読める希有な作品!と私は感じました

放蕩貴族の愛人 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

放蕩貴族の愛人 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ジュリエット ランドン
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 新書



買われた令嬢 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

買われた令嬢 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ジュリエット ランドン
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 新書



うぶな愛人 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

うぶな愛人 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ジュリエット ランドン
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2009/10
  • メディア: 新書



スピン
「仮面をはずした花嫁」
ニコラス、シートンの先祖の話で、「放蕩貴族の愛人」の作中で語られています

仮面をはずした花嫁 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

仮面をはずした花嫁 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)

  • 作者: ジュリエット ランドン
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2005/06
  • メディア: 新書



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