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マーガレット・ムーア 「戦士に愛を」シリーズ その4  …HS-152「秘められた情熱」HS-154「愛あればこそ」HS-156「美酒の甘き香り」 [HQヒストリカル]

HS-152 「秘められた情熱-ディレイニアの息子たち1」

1229年(リアノンの結婚から1年後)
ヒロイン:ショーナ・マクマードック ヒーロー:グリフィズ・ディレイニア(27歳のはず)

とても寡黙で感情を表さないグリフィズ
ディレイニア男爵の長男で、エムリスに何かあったらその称号を継ぐ立場にあり、ハンサムで有能です
こういうヒーローは傲慢系?と思っていましたが、傲慢な所は全くなかったです
彼はロアンナ似だそうです。彼女そんなに無口だったかな?「剣と竪琴」では無口で寡黙なイメージがなかったんだけど
グリフィズとショーナは一目惚れで、二人とも性格が良いし、お互いに自分の気持ちに素直なので、そういう意味では障害がありません
ただ、ショーナが女性的な身勝手さと弱さを持っていたのが残念でした
それがないと話が成り立たないんですけどね
無理強いされたとはいえ、それほど抵抗せずに婚約しちゃうし、婚約が分かっていながらグリフィズに身をまかせちゃうし、グリフィズが将来の結婚の話をするがままにしてるし(止めてやれよ、それか、罪悪感を感じて聞かないようにするとかさあ。すごいグリフィズが痛々しく感じちゃう)、最後はグリフィズを捨てるし……って、最低だな、ショーナ^^;
都合良くオーラフが逃げてくれたからいいものの、彼女は自分では何にも行動を起こしていないんですよね
全部周りの人が事件をお膳立てしています
まあ、それはグリフィズも同じなんだけど
最後はエムリスが何とかしてくれてるし……父ちゃん頼みかよーー;
二人とも日和見というか、流されまくっているのが、私としては微妙なところでした
何か今一つだなあと感じるのですが、エムリスの子供達の話は全部そんな感じですね><



HS-154 「愛あればこそ-ディレイニアの息子たち2」

1231年(ショーナが二人目妊娠中で上の子が1歳になっていないということなので)
ヒロイン:ジュヌヴィエーヴ ヒーロー:ディラン・ディレイニア(29歳)

かなり微妙なカップルです
衝動的で無分別で思い込みの激しい美人のジュヌヴィエーヴと、軽薄で女にだらしなく、私生児が3人もいるディラン
まあ、お似合いといえばお似合いのカップルではあるんですけどね
どっちも私の嫌いな主人公たちなんですよね
ジュヌヴィエーヴは自分のしたことを後悔してその結果を受け入れる覚悟をし、反省もしているので、まだ受け入れ可能です。しかし、ディランの他人の感情に無頓着で、軽薄で責任感のなさはもう駄目です
軽薄なのはまだ許せるとしても、責任感が欠如しているのは如何ともしがたい
更に自分が私生児だと思っていないとは言っても、結婚相手がそれをどうとらえ、どう感じるかぐらいは配慮してしかるべきです
子供に対して悪感情は持たなくても、その母親が目の届く所で暮らしていて平静でいられるわけがないのにね
作中でラニレッドの子はディランの子ではないとはっきりしていますし、ジュヌヴィエーヴにも伝えています
メアの子は、メア自身が誰の子かわからないとジュヌヴィエーヴに言っています
これらから、もしかしてアンガラッドの子も?子供ができないのは実はディランの所為で、キンリクの業?と思いましたが、次作を読んでるとどうやらディランには問題なさそう
次作でも子供ができない二人だし、読後が完全なハッピーエンドじゃなくて少し不満でした
まあ、日本語のタイトルは珍しくストーリーに合ったものを付けたなと思いましたけど

ジュヌヴィエーヴがレディ・キャサリンに8年間師事しています
ということは、2年ほどジゼルとも一緒に暮らしていたはずだから、二人は顔見知りですね。まあ、作中では何も書かれてなかったけどね



HS-156 「美酒の甘き香り-ディレイニアの息子たち3」

ヒロイン:メア
ヒーロー:トリスタン・ディレイニア

エムリスの息子たちの代になって、王道とは言い難いストーリーが続きます
その中でも、この話は「ああ、マーガレット・ムーアだーー;」と思わせる物語です
何しろヒロインのメアが未婚の子持ちで、相手が前作ヒーローのディランです
前作では誰の子かわからないと言っていましたが、どうやらディランが父親で間違いがないらしい
トリスタンに嫌われていると思い、次々に色んな男性に身を任せます
二股はかけていないといえ、関係を持った男性は数知れず^^;
だめだー! 私生児はウェールズの文化かもしれないが、子持ちのくせに、何度も恋人が変わる女性は理解できない
ディランも受け付けなかったけど、メアはもっと無理
トリスタンはトリスタンで煮え切らないし……
最後にトリスタンは出世したし、メアは子沢山で二人は幸せに暮らしましたって結末を書かれても、納得いかないし、後味が悪すぎる
結局アンガラッドの予言通りにトリスタンとメアがくっついてしまったし、ということは、ジュヌヴィエーヴは子供ができないってことだしねえ。やっぱりキンリクの業なのかなあ
どうにも物語が丸く収まったのも彼女の預言だから、読後感が悪かったです
物語自体は変わっていて面白かったように思います。まあ、ヒロインが納得できるかどうかだけですね

ヒーロー、ヒロイン候補が見当たらなかったので、この物語でディレイニア家の話は終わりかな

秘められた情熱―ディレイニアの息子たち 1 (ハーレクイン・ヒストリカル―戦士に愛を (HS152))

秘められた情熱―ディレイニアの息子たち 1 (ハーレクイン・ヒストリカル―戦士に愛を (HS152))

  • 作者: マーガレット・ムーア
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 新書



愛あればこそ―ディレイニアの息子たち 2 (ハーレクイン・ヒストリカル―戦士に愛を (HS154))

愛あればこそ―ディレイニアの息子たち 2 (ハーレクイン・ヒストリカル―戦士に愛を (HS154))

  • 作者: マーガレット・ムーア
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2003/02
  • メディア: 新書



美酒の甘き香り―ディレイニアの息子たち 3 (ハーレクイン・ヒストリカル―戦士に愛を (HS156))

美酒の甘き香り―ディレイニアの息子たち 3 (ハーレクイン・ヒストリカル―戦士に愛を (HS156))

  • 作者: マーガレット・ムーア
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2003/02
  • メディア: 新書



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