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HSX-2「招かれざる者たち」 HSX-6「テムズの恋人たち」 ケイシー・マイケルズ [HQヒストリカル]

「招かれざる者たち」

劇場型ドタバタコメディでした
語り口も劇のシナリオっぽい感じです
小説で読むより映像で見る方がおもしろいかもと感じました
キャラクターたちも個性的で正に舞台向き
読んでいる間、各々が自分勝手な思惑で動き、その動きがヒーローとヒロインに中々絡んでこないので話が散漫になってる感じを受けました
正直、ヒーローたちのシーン以外を読まなければならないのが苦痛です
そして、最後に何とか収束するのですが、話が絡み始めるまでが長い!
脇役のキャラ設定、存在感に関しては見事なんですけどねえ
ヒロインのエマが若干存在感が弱いかなあ。美人の癇癪持ちだけじゃあ、キャラ設定弱すぎるよ
でも、脇役たちに振り回されるモーガンは意外と存在感あったなあ。過去の失敗を反省して次に活かそうとする人だし、結構好感度は良かったです。癇癪持ちと言いつつ、作中ではほとんど癇癪が爆発しなかったしね
この作品、ハーレクインロマンスである必要がないほど、ロマンス以外の部分がちゃんと作られているのでそれなりに楽しめるのですが、ロマンス小説としてはちょっとあっさりしてるように思います
作中一番気になったのがブレントウッド伯爵ペリー・シェパード
おバカな放蕩者設定でしたが、かなりの存在感でした。まあ、裏があるような描かれ方されてましたけど……と思っていたら、次の作品のヒーローでした^^;


「テムズの恋人たち」

前作と同じですね。劇場型ドタバタコメディ。でも、内容のない前作と異なり、多少ストーリーに内容があったのでコメディに特化してないところが私には良かったです
キャラクター各々が自分勝手に動いてストーリが進んでいくのは同じなのですが、今回はペリーが常に話の中心にいるのでエピソードがうまくペリーのところに戻っ来る感じで、読みやすかったです
ヒーローのペリーがとにかく良かったです
馬鹿のお調子者に見せかけて、実は一筋縄ではいかない性格というキャラは大好きです*^^*
やはり只者ではない(いや、ただの色狂い?)おじのウィラードとのやり取りは楽しいですね
ペリーが動いて話すが展開していくので、ヒロインのアミーリアの存在感が薄いのが寂しいところでした
ロマンスがやはりアッサリですし……まあ、ペリーが忙しいのでアミーリアとの絡みが少なくなってしまうのもわからないでもないのです
でも、とにかく脇役がまたも個性的で存在感が強いものだから、もう少しヒロインが何とかならなかったのかなあと残念に思いました
あれだけいろいろあったにもかかわらず、いろんな意味で最後がちょっと呆気なかったです
大きな山場もなく(一応ありましたが)終わってしまった感がありました
それなりに面白かったですけどね
でも、どうやら私はケイシー・マイケルズの語り口が苦手みたいです
6月の新刊ケイシー・マイケルズなんだけど……どうしようかなあ


招かれざる者たち (ハーレクイン・ヒストリカル・エクストラ)

招かれざる者たち (ハーレクイン・ヒストリカル・エクストラ)

  • 作者: ケイシー マイケルズ
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 新書



テムズの恋人たち (ハーレクイン・ヒストリカル・エクストラ)

テムズの恋人たち (ハーレクイン・ヒストリカル・エクストラ)

  • 作者: ケイシー マイケルズ
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 新書



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