HS-229「華麗なる一手」 HS-230「美貌のシャペロン」 HS-233「不道徳な淑女」 （放蕩貴族の素顔）ニコラ・コーニック [HQヒストリカル]
ニコラ・コーニックの「放蕩貴族の素顔」3部作です
放蕩者で名を馳せる3人のヒーローと思いきや…
「華麗なる一手」
始まりが始まりですから、ヒーロー・ジョスの愛への考え方が頑固なものだとは予想していたし、きっと素直に自分の気持ちを認めるのは良くても最後数ページだろうな……とか思っていたら、意外や意外。終盤直前に自ら愛に目覚めて、エイミーにプロポーズすることを決めてしまいました
思ったよりも早かった
愛を信じない放蕩者には珍しい展開だ
だから「素顔？＾＾；」
実際には放蕩者ではない設定だし
エイミーに関しては非の打ちどころのない、ハーレクイン的芯の強い薄幸の美少女ですね
清廉潔白で善人でまっすぐ
でも拾った当たり宝くじの持ち主捜し中に必要経費としてドレスを数着買っちゃうんだよなあ
更に持ち主が誰かわからないとなった時に３万ポンドを慈善活動に使おうと決心しながら、やっぱりドレスに使っちゃう……まあ、乙女心は解らないでもないが、残念な所でした
そこが話の肝と言っちゃあ肝なんだけど
ロマンスに関しては特に言うことなしです
ヒーローもヒロインも素直なのでストレスなく読めます
ニコラ･コーニックらしい作品で、安心して読める一冊です
「美貌のシャペロン」
実はタイトルからかなり期待していたんですよね
原題は「The Chaperon Bride」……期待する前に気づけばよかった。そうすれば、こんな期待を持たなかったのに；；
面白くないわけではないんですよ
それなりに楽しんで読めます
ただ、前作が良かったのとタイトルのイメージで期待が大きくなり過ぎていたのです
まず、二人とも再婚というところで私的に若干引っかかりを覚え、アダムの初婚が幸せで奥さんをとても愛していたという部分でヒーローに落胆し、アニスの結婚が幸せでない上に処女だということが最後のとどめでした
駄目だー。ストーリーは良いのに設定が私好みではない！
チャールズとデラのカップルの方がずっと好きな設定だわーー；
アニスの性格もかなり中途半端な感じがしたし…分別があると自負してるくせに流されやすい女はあまり好きではないです
とにかく、ストーリーは解りやすく、勧善懲悪ものなので最後はすっきりします
最後に結婚して外国にいるはずのジュリアナが出てきた時は何で？と混乱しましたが、次作ヒロインだったんですねえ
私としてはフリート公爵が気になるのですが、彼がヒーローの作品はないのかしら
「不道徳な淑女」
３人目の放蕩者はフリート公爵？と思っていたら、ヒロインのジュリアナでした。だから放蕩”貴族”なのね
あの、レディ・ジュリアナがヒロイン…どんな話になるんだ？
予想がつかないヒロインの設定にストーリーも予想がつかない
とってもドキドキしながら読み始めました
だって、「華麗なる一手」で、自らがデザートになって皿にのってたって話があったから、そんなヒロインが愛に溢れた再婚なんてありなのか？とかなりドキドキ
と、思ったら序盤からいきなりそんなシーンでしたねえ＾＾；
正直な話、３作品の中で一番面白かった
ジュリアナが墓穴を掘り続け、見ていられないシーンは多かったですが……
前２作で嫌な女だったジュリアナが主人公になり、彼女の心の内が明らかになると見方が一変
兄のジョスをエイミーに取られたような気持ちになって兄嫁に嫉妬するのも解るし…その上、エイミーが前述のような腹が立つほど文句のつけようがない女だしね
彼女がダヴェンコート一家に恋してると告白した時、それまでの彼女の行動とか、気持ちとか、孤独とか、全てが理解できる気がしました
破天荒なヒロインですがとても可愛らしいかったです
子供の時の口約束の婚約も素敵ですね
いつもなら愛していた旦那さまを亡くした未亡人のヒロインは感情移入できないのですが、この話はその設定がとても活きていて、２度目の愛に珍しく納得できました
誰にも愛されない人生の中で唯一愛してくれた人に先立たれ、愛を探して足掻いて失敗し、全てに絶望（だよねえ？）していたジュリアナが遠い昔に生まれようとして結局生まれなかった愛を最後に見つけた……という話で良かったのかな？
放蕩者で名を馳せる3人のヒーローと思いきや…
「華麗なる一手」
始まりが始まりですから、ヒーロー・ジョスの愛への考え方が頑固なものだとは予想していたし、きっと素直に自分の気持ちを認めるのは良くても最後数ページだろうな……とか思っていたら、意外や意外。終盤直前に自ら愛に目覚めて、エイミーにプロポーズすることを決めてしまいました
思ったよりも早かった
愛を信じない放蕩者には珍しい展開だ
だから「素顔？＾＾；」
実際には放蕩者ではない設定だし
エイミーに関しては非の打ちどころのない、ハーレクイン的芯の強い薄幸の美少女ですね
清廉潔白で善人でまっすぐ
でも拾った当たり宝くじの持ち主捜し中に必要経費としてドレスを数着買っちゃうんだよなあ
更に持ち主が誰かわからないとなった時に３万ポンドを慈善活動に使おうと決心しながら、やっぱりドレスに使っちゃう……まあ、乙女心は解らないでもないが、残念な所でした
そこが話の肝と言っちゃあ肝なんだけど
ロマンスに関しては特に言うことなしです
ヒーローもヒロインも素直なのでストレスなく読めます
ニコラ･コーニックらしい作品で、安心して読める一冊です
「美貌のシャペロン」
実はタイトルからかなり期待していたんですよね
原題は「The Chaperon Bride」……期待する前に気づけばよかった。そうすれば、こんな期待を持たなかったのに；；
面白くないわけではないんですよ
それなりに楽しんで読めます
ただ、前作が良かったのとタイトルのイメージで期待が大きくなり過ぎていたのです
まず、二人とも再婚というところで私的に若干引っかかりを覚え、アダムの初婚が幸せで奥さんをとても愛していたという部分でヒーローに落胆し、アニスの結婚が幸せでない上に処女だということが最後のとどめでした
駄目だー。ストーリーは良いのに設定が私好みではない！
チャールズとデラのカップルの方がずっと好きな設定だわーー；
アニスの性格もかなり中途半端な感じがしたし…分別があると自負してるくせに流されやすい女はあまり好きではないです
とにかく、ストーリーは解りやすく、勧善懲悪ものなので最後はすっきりします
最後に結婚して外国にいるはずのジュリアナが出てきた時は何で？と混乱しましたが、次作ヒロインだったんですねえ
私としてはフリート公爵が気になるのですが、彼がヒーローの作品はないのかしら
「不道徳な淑女」
３人目の放蕩者はフリート公爵？と思っていたら、ヒロインのジュリアナでした。だから放蕩”貴族”なのね
あの、レディ・ジュリアナがヒロイン…どんな話になるんだ？
予想がつかないヒロインの設定にストーリーも予想がつかない
とってもドキドキしながら読み始めました
だって、「華麗なる一手」で、自らがデザートになって皿にのってたって話があったから、そんなヒロインが愛に溢れた再婚なんてありなのか？とかなりドキドキ
と、思ったら序盤からいきなりそんなシーンでしたねえ＾＾；
正直な話、３作品の中で一番面白かった
ジュリアナが墓穴を掘り続け、見ていられないシーンは多かったですが……
前２作で嫌な女だったジュリアナが主人公になり、彼女の心の内が明らかになると見方が一変
兄のジョスをエイミーに取られたような気持ちになって兄嫁に嫉妬するのも解るし…その上、エイミーが前述のような腹が立つほど文句のつけようがない女だしね
彼女がダヴェンコート一家に恋してると告白した時、それまでの彼女の行動とか、気持ちとか、孤独とか、全てが理解できる気がしました
破天荒なヒロインですがとても可愛らしいかったです
子供の時の口約束の婚約も素敵ですね
いつもなら愛していた旦那さまを亡くした未亡人のヒロインは感情移入できないのですが、この話はその設定がとても活きていて、２度目の愛に珍しく納得できました
誰にも愛されない人生の中で唯一愛してくれた人に先立たれ、愛を探して足掻いて失敗し、全てに絶望（だよねえ？）していたジュリアナが遠い昔に生まれようとして結局生まれなかった愛を最後に見つけた……という話で良かったのかな？
華麗なる一手―放蕩貴族の素顔〈1〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)
- 作者: ニコラ コーニック
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2005/09
- メディア: 新書
美貌のシャペロン―放蕩貴族の素顔〈2〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)
- 作者: ニコラ コーニック
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2005/09
- メディア: 新書
不道徳な淑女―放蕩貴族の素顔〈3〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス)
- 作者: ニコラ コーニック
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2005/11
- メディア: 新書
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