HS-190「夢に見し人」 ニコラ・コーニック

またもやスピンと気づかず読み進め、ヘンリー・マーチナイト卿が出てきて、あれ？っと思った次第です
マーチナイトという名前が記憶に引っ掛かりました
「後悔と真実」ヒーローのヘンリーじゃないか！
そう、今回はヘンリーの親友サイモンの妹がヒロインでした
今作が「後悔と真実」の２年前ということなので、「淑女と娼婦」と同時期か少し前ってとこですね
「淑女と娼婦」の後、最低一度はロンドンで社交シーズンを過ごして「後悔と真実」の序盤に繋がっているので
ちらりと名前が出ていたデラヘイ公爵夫妻やヴェリー夫妻の馴れ初めなどが描かれている作品でした
これって、「夢に見し人」を読んだ後に「真実と後悔」を読むと結構楽しめるのでは

ヒーローのアレックスがあまり私の好きではない手の平の上のヒロイン系だったように思ったけど、１５歳の年齢差では致し方ないのか……
ヒストリカルは年齢差カップルが多いが、いつも思うのは１８、１９歳で３０歳過ぎたおじさんを恋愛対象と見ていることにも驚きだが、そのおじさんに一目惚れするヒロインが不思議でならない
２５歳で４０歳ならまだ何となくわかる
でも、１０代は絶対３０代のおじさんは守備範囲外だと思う。どんなに美形でも……
と、思うところの大きい年の差ですが、ストーリーは起伏があって、良かったです
メインカップル意外に２組もカップル誕生したのもびっくり
どれも主役張れる設定のものでした
最後まで悪足掻きするジェーンには辟易する部分もあり、最後まで自分の手の平の上のアレックスに苛々する部分もあり、最後の最後まで何だかもどかしいカップルではありました

夢に見し人 (ハーレクイン文庫)

• 作者: ニコラ コーニック
• 出版社/メーカー: ハーレクイン
• 発売日: 2008/04/01
• メディア: 文庫