HS-115「愛ゆえに」HS-117「復讐の使者」HS-119「この命果てるまで」 ルース・ランガン [HQヒストリカル]
ルース・ランガンの薔薇と宝冠3部作を読みました
この作品、実は大好きな漫画家さちみりほさんが作画で描いていたのを読んだことがあります
その時は「愛ゆえに」以外はあまり面白いと思えなかったんだよね
そして、原作を読んで思ったのは……全く漫画と話が違うじゃん……
アイルランドが舞台のヒストリカルを読んだのはこれが初めてで、歴史背景もほとんどわからないまま読みました
さすがルース・ランガン
面白かったし、歴史的な背景が見えてくるようでした
もちろん読み終わった後にアイルランドとイングランドの歴史を勉強しました
史実がいろんなところに散らばっていて楽しめるのが、ルース・ランガンの作品のいいところですね
「愛ゆえに」
全体的に薄暗いイメージを持った話です
人がたくさん死ぬからかな?
それともアイルランドとイングランドの関係が影を落としているのかな……とすれば、ルース・ランガンの筆力ってすごい
明るい場面なのにどこか陰気を感じさせるその文章力(訳者がすごいのか?)
話に色々なことが起きるし場面もいろいろ変わるので、すんなりストーリーが入ってきて、結構面白かった
陰気なのは時代背景を考えればとても納得いったし
ストーリー的にはルース・ランガンらしいロマンスです
ローリーは格好良いし、アナクレアは誇り高くても素直で好感が持てました
「復讐の使者」
前作と異なり、移動なしでエリザベス女王の宮廷での駆け引きがメイン
しかし、前作同様、何故か重苦しい雰囲気に包まれてたような…
そして前作以上に陰気にもったりと進むストーリー……いえ、面白いんですよ
私的にヒロインがちょっと駄目だったのかも。コナーはかっこいいんだけど
二人ともどこかしら暗いイメージがあって、微妙に読みにくかった
コナーの復讐の使者の設定はちょっと蛇足だなあと思いながら読んでいました
それと、前作のヒールが今作でも幅を利かせるとは思いませんでした
ダンスタンが前作に出る必要あったのか?と思うほど、この作品の為のヒールだったけど
「この命果てるまで」
序盤、「なんだ?このヒロイン?」と思わず顔をしかめてしまうほどの無分別、頭の悪さ
しかし、数年を修道院で過ごしたヒロインはずいぶん丸くなってました
……そんなに変ってない部分も多いだろうが、自分から兵士に腕試しを挑むほどのおバカではなくなっていたのでちょっとほっ^^;
話が進むにつれ、ブライアナの評価が上がっていきました
ほんっと、素直でいい子なんですよ
漫画のイメージ払拭まで大変でしたが……全然キャラが違う^^;
全作品、漫画とストーリーやキャラが違うんですけども……この作品が一番ひどい(ページ数の都合で仕方がないのだろうけど)
漫画はおバカ丸出しの子供ヒロインでしたが、原作は強くて裏表がなく、それでいて思慮のある、格好の良いヒロインでした
ラストは「そこまで開けっぴろげにせんでも…」とは思いましたが
影のある格好良いヒーローが生命力に溢れたヒロインに振り回され、どんどんオロオロしていく姿も良かったです
最後は完全に尻に敷かれてた感じなのに、キーンの懐の広さが窺い知れる内容なのはやっぱり作者の力量なんだろうなあ
前2作と比べると明るいお話になっていました
どこか陰気さを窺わせるのは、ヒーローが陰気だから仕方がない^^;前2作もヒーローが陰気だから陰気だったんだろうか……でも、ブライアナが陰気さを吹き飛ばしてくれるので読みやすかったです
3部作の中では一番好きかな
この作品、実は大好きな漫画家さちみりほさんが作画で描いていたのを読んだことがあります
その時は「愛ゆえに」以外はあまり面白いと思えなかったんだよね
そして、原作を読んで思ったのは……全く漫画と話が違うじゃん……
アイルランドが舞台のヒストリカルを読んだのはこれが初めてで、歴史背景もほとんどわからないまま読みました
さすがルース・ランガン
面白かったし、歴史的な背景が見えてくるようでした
もちろん読み終わった後にアイルランドとイングランドの歴史を勉強しました
史実がいろんなところに散らばっていて楽しめるのが、ルース・ランガンの作品のいいところですね
「愛ゆえに」
全体的に薄暗いイメージを持った話です
人がたくさん死ぬからかな?
それともアイルランドとイングランドの関係が影を落としているのかな……とすれば、ルース・ランガンの筆力ってすごい
明るい場面なのにどこか陰気を感じさせるその文章力(訳者がすごいのか?)
話に色々なことが起きるし場面もいろいろ変わるので、すんなりストーリーが入ってきて、結構面白かった
陰気なのは時代背景を考えればとても納得いったし
ストーリー的にはルース・ランガンらしいロマンスです
ローリーは格好良いし、アナクレアは誇り高くても素直で好感が持てました
「復讐の使者」
前作と異なり、移動なしでエリザベス女王の宮廷での駆け引きがメイン
しかし、前作同様、何故か重苦しい雰囲気に包まれてたような…
そして前作以上に陰気にもったりと進むストーリー……いえ、面白いんですよ
私的にヒロインがちょっと駄目だったのかも。コナーはかっこいいんだけど
二人ともどこかしら暗いイメージがあって、微妙に読みにくかった
コナーの復讐の使者の設定はちょっと蛇足だなあと思いながら読んでいました
それと、前作のヒールが今作でも幅を利かせるとは思いませんでした
ダンスタンが前作に出る必要あったのか?と思うほど、この作品の為のヒールだったけど
「この命果てるまで」
序盤、「なんだ?このヒロイン?」と思わず顔をしかめてしまうほどの無分別、頭の悪さ
しかし、数年を修道院で過ごしたヒロインはずいぶん丸くなってました
……そんなに変ってない部分も多いだろうが、自分から兵士に腕試しを挑むほどのおバカではなくなっていたのでちょっとほっ^^;
話が進むにつれ、ブライアナの評価が上がっていきました
ほんっと、素直でいい子なんですよ
漫画のイメージ払拭まで大変でしたが……全然キャラが違う^^;
全作品、漫画とストーリーやキャラが違うんですけども……この作品が一番ひどい(ページ数の都合で仕方がないのだろうけど)
漫画はおバカ丸出しの子供ヒロインでしたが、原作は強くて裏表がなく、それでいて思慮のある、格好の良いヒロインでした
ラストは「そこまで開けっぴろげにせんでも…」とは思いましたが
影のある格好良いヒーローが生命力に溢れたヒロインに振り回され、どんどんオロオロしていく姿も良かったです
最後は完全に尻に敷かれてた感じなのに、キーンの懐の広さが窺い知れる内容なのはやっぱり作者の力量なんだろうなあ
前2作と比べると明るいお話になっていました
どこか陰気さを窺わせるのは、ヒーローが陰気だから仕方がない^^;前2作もヒーローが陰気だから陰気だったんだろうか……でも、ブライアナが陰気さを吹き飛ばしてくれるので読みやすかったです
3部作の中では一番好きかな
愛ゆえに―薔薇と宝冠〈1〉 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ)
- 作者: ルース ランガン
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2008/12
- メディア: 新書
薔薇と宝冠 1 (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
- 作者: さちみ りほ
- 出版社/メーカー: 宙出版
- 発売日: 2008/01/11
- メディア: コミック
復讐の使者―薔薇と宝冠〈2〉 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ)
- 作者: ルース ランガン
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2009/01
- メディア: 新書
この命果てるまで―薔薇と宝冠〈3〉 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ)
- 作者: ルース ランガン
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2009/02
- メディア: 新書
こんにちは
私も最初は漫画を読みました。さちみ先生のファンですので。今原作のこの命・・を読み終わったところです。漫画から入ると読みやすいですね。読解力が無いもので漫画で興味がわいたものを読むようにしています。
楽しめました。
by クロ (2013-12-06 14:26)